西新宿のギャラリー「Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku」(新宿区西新宿 4、TEL 03-6276-6731)で11月17日より、山城知佳子さんの個展「黙認のからだ」が開催される。
山城さんは、1976(昭和51)年沖縄生まれの現代美術家で映像作家。沖縄を活動拠点とし、その歴史とローカリティーを主題に、「沖縄の記憶と痛み、それらと現状とのよじれ」を表した作品を作り続けている。
同ギャラリーでの個展開催は2度目。「2010年に発表した『コロスの唄』の制作直前に山城さんがつかんだ肉体の断片のイメージをもとに、さらに体の内奥部へと入り込む『肉』についての考察を表した新作の写真作品約13点を発表する予定」(同ギャラリー担当者)。同時開催として、森美術館(港区)の「MAM PROJECT」で新作映像作品「肉屋の女」も発表。同ギャラリーでの展示は「その前段にあたるもの」だという。「両方の展示をご覧いただくことで、山城作品をより深く知っていただけるのでは」とも。
同17日には森美術館で山城さん自身によるアーティストトーク、同ギャラリーでは琉球大学の新城郁夫教授と、森美術館キュレーターの近藤健一さんによるトークイベント(18時~)をそれぞれ予定している。「まさに山城知可子を知っていただける1日になる。ぜひ足を運んでいただければ」と来場を呼び掛ける。
開催時間は12時~19時。日曜・月曜・祝日定休。入場無料。12月22日まで。