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西新宿で仏作家と日本人写真家が二人展「黒い白」-「共通・対照」な作品25点

エマニュエル・ギヨー「Untitled」 © Emmanuel Guillaud Courtesy of Yumiko Chiba Associates (Tokyo) and School Gallery (Paris)

エマニュエル・ギヨー「Untitled」 © Emmanuel Guillaud Courtesy of Yumiko Chiba Associates (Tokyo) and School Gallery (Paris)

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 西新宿のギャラリー「Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku」(新宿区西新宿4、TEL 03-6276-6731)で10月12日より、エマニュエル・ギヨーさんと鷹野隆大さんの二人展「黒い白」が開催されている。

鷹野隆大さんの作品「12.03.15.bw」

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 ギヨーさんは、1970年フランス・パリ生まれ。主に写真で構成された複数のスライドショーを同時に映し出すインスタレーション作品などを制作してきたアーティストで、パリと東京を拠点に活動している。東京都主催「トーキョーワンダーウォール」にも出展した。

 鷹野さんは、1963(昭和38)年、福井県生まれの写真家。セクシュアリティーを主題にした写真集「IN MY ROOM」で2006年木村伊兵衛写真賞を受賞。国内外で作品を発表してきた。「カラダや性」などのテーマのほか、近年では都市にも興味を向けているという。

 同展は、フランスへ帰国する直前のギヨーさんが、鷹野さんへ話を持ち掛けたことから企画が始まったという。「夜の闇を多く扱うギヨー氏の作品は、カラーであるにもかかわらず、ほとんど色味がなく、画面の大半を黒が占めている。一方、モノクロフィルムで撮った僕の作品は太陽光をテーマにしており、画面は白が基調となっている。『夜と昼』『闇と影』といった違いがある一方、写っている対象に強い意味を持たせていないところが共通している。何かしら面白いことができそうな予感はあった」と鷹野さん。「ギヨー氏が『黒と白』と書くべきところを誤ったところから生まれたこのタイトルは、期せずして2人の作品が交じり合った状態を表していた。この偶然に心を奪われた僕は、見る人の頭の中で2人の作品が混じり合ってグレーとなる展示構成をイメージした」とも。

 会場では約25点の作品を展示している。同ギャラリーの福田さんは「対照的かつ共通点のある2人の作品がつくりだす空間がどのようなものになっているか、ぜひご覧いただきたい」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は12時~19時。日曜・月曜・祝日定休。入場無料。11月10日まで。

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