新宿オスカー(新宿区歌舞伎町1、TEL 03-3202-0141)では現在、歌舞伎町を中心に撮影された映画「龍が如く 劇場版」を上映している。
「龍が如く」はセガ(大田区)が進めるプロジェクトの一環で、欲望と暴力が渦巻く不夜城「神室町」を舞台に繰り広げられる人間ドラマを多様なコンテンツで展開するもの。ゲームは、作家の馳星周さんがシナリオ監修を担当し、映画は三池崇史さんが監督を務めた。同ゲームは2005年12月の発売以来、北米や欧米、韓国での展開や、続編を発売するなどシリーズ累計170万本を超える人気作品となっている。
映画では、主人公桐生一馬を北村一輝さん、死闘を繰り広げる相手役を岸谷五郎さんが演じ、撮影は「歌舞伎町」を中心として行われた。世界からも注目を集める異才の三池監督が「好きにやらしてもらった」と話すように、個性的なキャラクター、衝撃のアクションシーン、豪華なセットやCGで不夜城を再現している。エンディング曲と挿入歌にクレイジーケンバンドを起用したほか、若手韓国俳優のコン・ユさんが日本映画に初出演したことでも話題となっている。
初日の舞台挨拶で三池監督は、新宿での撮影について「たとえば呑み屋に向かっている人と同じように、歌舞伎町に入っていって、僕は演出して、俳優は演技をしている。そういったライブ感のある撮影ができた。1人の人間として、歌舞伎町の中に受け入れてもらった、取り込んでもらえた、と実感している。歌舞伎町は何が起こってもブレない街」と魅力を話していた。
同館の小島さんは「ゲームが原作ということもあり、話題性が高く、男女年齢層問わずに幅広い層からの来館がある。この街がモデルということなどからメーン館となり光栄」と話している。
同社では「すでに決定している韓国での公開のほか、北米での公開に向けて調整を進めている」とも。