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仮想行政区「粒谷区」のオーケストラが無料演奏会-なかのZEROで

粒谷区立管弦楽団「サジタリウス」(写真は昨年8月の公演「本番なう!」の様子)

粒谷区立管弦楽団「サジタリウス」(写真は昨年8月の公演「本番なう!」の様子)

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 なかのZERO(中野区中野2)大ホールで8月15日、粒谷区立管弦楽団「サジタリウス」の演奏会「5番なう!」が開催される。

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 ホフディランのボーカル、小宮山雄飛さんがツイッター上で「渋谷区とつぶやくも似ている。」と発言したことをきっかけにユーザーが盛り上がり誕生した架空の特別区。この仮想行政区では「区の催し」としてリアル、バーチャル、さまざまなイベントを行ってきた。定期的な講座を開催する「ツブヤ大学」も派生して設立。粒谷区には1万5000人以上が転入しており、ホームページ上では住民票も発行している。

 粒谷区に設立された粒谷区立管弦楽団「サジタリウス」。サジタリウスは射手座を意味し、同楽団を略すと「粒谷射手オケ=ツブヤイテオケ」。通称「粒オケ」。団員はツイッターの呼び掛けに応えた133人のアマチュア演奏家。同公演は、昨年8月に市川市で行われた「本番なう!」、昨年12月に江東区で行われた「粒あん!」に続く、3度目の「リアル演奏会」となる。

 133人の大編成で演奏される演目は、チャイコフスキーとベートーベン、それぞれの交響曲第5番。観客はツイッターで感想をつぶやきながら演奏を聴く。「一般の演奏会では私語は厳禁だが、ツイッターでつぶやけば、お茶の間のテレビでクラシックコンサートを見ながら感想を言い合えるように、ホールでもリアルタイムに感想を共有できる」と同事務局長の吉信さん。演奏者やコンサートスタッフも、出番がない時や手があいたらツイートし、「ステージ上と客席がリアルタイムに交流することも可能」という。「演奏者は堅苦しいスーツやドレスではなく、Tシャツにジーンズというカジュアルな服装も粒オケの『正装』」と話す。

 「ツイッターのつぶやきが、現実世界にオーケストラを産み出した。北は宮城、南は福岡から集まった133人。粒オケならではの、ツイッターしながらの演奏会。舞台と客席の一体感のある演奏会を目指す。『本格的なクラシックコンサートをより親しみやすく、お祭りだけど真剣に』を合言葉に演奏を行う。クラシック好きの方も、そうでない方もぜひご来場、ご視聴ください」とも。当日の演奏はユーストリームで中継も行う。

 開場は19時。パソコン、携帯電話の使用可能(通話は不可)。入場無料(全席自由)。

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