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写真家6人の視点で捉えた被災地-新宿コニカミノルタプラザで「Sign」展

「005: Smallest survivor」 宮城県で33日間取材を続けた關口寛人さんの作品

「005: Smallest survivor」 宮城県で33日間取材を続けた關口寛人さんの作品

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 新宿東口の写真ギャラリー「コニカミノルタプラザ」(新宿区新宿3、TEL 03-3225-5001)で8月2日、6人の写真家が被災地を捉えた企画展「Sign -写真家たちの311-」が始まった。

 参加する写真家は、今井拓馬さん、佐藤慧さん、渋谷敦志さん、關口寛人さん、安田菜津紀さん、山内浩さんの6人。被災地の惨状を記録するだけでなく、がれきの一つひとつに隠された人間の生活の「しるし」や「命の行方」、つまり「Sign」を求める行為として撮影された作品約50点を展示する。

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 「写真家6人のうち佐藤さんを除く5人が、過去にコニカミノルタプラザの写真コンテスト『フォト・プレミオ』に入選していた。3月の震災後、各入選者が被災地に入り撮影をしていることを知ったギャラリー担当者が写真展開催を企画して実現した」と同ギャラリーを運営するコニカミノルタホールディングス(千代田区)広報の貝瀬さん。

 宮城県石巻市、東松山市、女川町で撮影した、読売新聞大阪本社編集局写真部の關口寛人さんは、「3月12日未明に宮城県へ入り、5月末まで計33日間取材を続けた。何かを考える時間はなかった。慟哭(どうこく)と歓喜、絶望と希望、生と死に隔てなくささげられる祈り、ただ、目の前の光景を撮り続けた。被災地と被災者のために何ができたのかは分からない。それでも、写真を通して何ができるのか、今後も問い続けたい」と話す。

 写真の「005: Smallest survivor」については、「地震発生から68時間後、水浸しとなり孤立していた住宅から両親とともに救出した生後4カ月の石川彩花ちゃんを抱き、笑顔を見せる自衛隊員。一家は津波に襲われる直前、2階へ駆け上がり難を逃れた。現在は避難所となった近くの小学校に身を寄せている(3月14日、宮城県石巻市)」と關口さん。

 関連イベントとして7日14時~15時、写真家6人とファシリテーターの野中章弘さん(アジアプレス・インターナショナル代表)によるギャラリートークを開催する(定員60人、会場で整理券を配布)。

 開館時間は10時30分~19時(最終日は15時まで)。今月11日まで。

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