新宿・靖国通り沿いの花園神社(新宿区新宿5)で11月24日、恒例の「大酉祭・酉の市」最終日となる二の酉・本祭が行われた。
酉の市は明治時代に始まった。大鳥神社の祭神である日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東夷征伐の戦勝祈願をし、帰還時にお礼参りをしたことにちなんで命日である11月の酉の日に行われるようになった。
商売繁盛の熊手を売る露店が約60店、そのほかの露店は境内や靖国通り歩道上に約200店出店した。一の酉(前夜祭、本祭)、二の酉(前夜祭、本祭)の4日間にわたり行われ、毎年60万人が訪れる。最終日は小雨の中、深夜2時すぎまで三本締めの手拍子の音が鳴り響き、大勢の人が屋根付きの大きな屋台の中で酒やつまみを楽しんだ。
商売繁盛の熊手にはおかめ、招福など色鮮やかな縁起物が飾られる。値段はサイズや飾りによって異なり、小さいものは1,000円程度、大きいものは5万円以上になるものも。中には水晶玉や人形など、華美な装飾を施したものも並んだ。
大小さまざまな大きさの熊手を手にした人が、お好み焼き、チョコバナナ、あめ細工、金魚すくいといった露店の間を歩き回り、この時期の風物詩を楽しんだ。深夜まで花園神社で過ごし、その後ゴールデン街や歌舞伎町のバーへと移動した人もいた。