![三つ星を獲得した11人の料理人とミシュランマン](https://images.keizai.biz/shinjuku_keizai/headline/1258465217_photo.jpg)
都庁第一本庁舎(新宿区西新宿2)45階の南展望台で11月17日、「ミシュランガイド東京2010」の記者会見が行われた。主催は日本ミシュランタイヤ(千代田区)。
2010年のセレクションでは計234店が紹介された。うちレストラン・料理店=197店、ホテル37店。三つ星を獲得したのは、「石かわ」(和食)、「えさき」(新日本料理)、「かんだ」(和食),「カンテナンス」(現代風フランス料理)、「小十」(和食)、「ジョエル・ロブション」(現代風フランス料理)、「すきやばし 次郎 本店」(すし)、「鮨 さいとう」(すし)、「鮨 水谷」(すし)、「幸村」(和食)、「ロオジエ」(現代風フランス料理)の11店(昨年は9店が獲得)、二つ星は42店(昨年は36店)、一つ星は144店(昨年は128店)が獲得した。「えさき」「鮨 さいとう」「幸村」は二つ星から三つ星に昇格。濱田屋は三つ星から二つ星に降格した。
同書は「純粋に料理」を評価して星をつけたガイドブック。一つ星は「そのカテゴリーで特においしい料理」、二つ星は「遠回りしてでも訪れる価値がある素晴らしい料理」、三つ星は「そのために旅行する価値がある卓越した料理」。累計261個の星がつき、東京は世界一「星」の多い街となった。同ガイドブックの総責任者ジャン=リュック・ナレさんは「東京は世界に誇るべき美食の街」と話した。
掲載店の67%は日本料理だが、今年から「居酒屋」「うなぎ」「串揚げ」「精進料理」「すき焼き」「そば」「天ぷら」「鉄板焼」「ふぐ」「焼き鳥」のジャンルが新たに加わった。他国ではパブや民宿も星を獲得している。
新宿区内では、「中嶋」(新宿区新宿3、和食)、「キュイジーヌ[s] ミッシェル・トロワグロ」(新宿西新宿2・現代風フランス料理)、「ル・ペルゴレーズ」(西新宿6、フランス料理)などを紹介。
当日は、同社のベルナール・デルマス社長、ジャン=リュック・ナレさん、ミシュランマンが出席。国土交通省・環境庁の本保長官、佐藤東京都副知事もあいさつした。同書で紹介されているシェフや料理人約100人が集まり、計10人のブロガー記者やTwitterレポーターも取材に参加した。
パリで三つ星を獲得したのは10店、東京は11店。「東京に甘いと言われないか」との問いに、ジャン=リュック・ナレさんは「飲食店がパリには4万店、東京には16万店ある。他の国と比較はしていない。星の数はあくまで結果」と答えた。
三つ星を獲得した「すきやばし 次郎 本店」の小野さんは「現役の間にもう1回(三つ星を)いただきたい」と来年に対しての意気込みを語った。
価格は2,415円。発売は11月20日。