パリで三ツ星レストランを運営するグループアランデュカス(本社=フランス)は10月3日、レストラシオン・ラピッド「be(ビー)」の出店概要を発表した。(レストラシオン・ラピッド=クイックレストランの意)
同店は、三ツ星シェフ、アラン・デュカス氏が手掛けるもので、フランス国内に2店舗を展開。フランス国外初出店。日本1号店は伊勢丹新宿店地下1階で、オープンは12月初旬を予定している。
店名の「be」は、フランス語の「ブーランジェリー(=パン屋)」と「エピスリー(=食料品店)」の頭文字から付けられた。メニューは、「LE SALE(ル・サレ/塩味の)」「LE SUCRE(ル・シュクレ/甘味の)」「LE PAIN(ル・パン/パン)」「L’EPICERIE(レピスリー/グローサリー)」の4つのカテゴリーからそれぞれ、サンドイッチ・スープ・サラダ・キッシュなど30種(500円~1,800円)、ヴィエノワズリ・タルト・ビスケット・スイートピザ・アイスクリームなど30種(130円~650円)、定番のパンやオリーブ・フルーツ・チーズ入りのパンなど30種(160円~2,400円)、オリーブオイル・ペースト・ソースなど食料品15種(価格未定)。フランスで提供しているもののほか、日本向けにアレンジしたものも提供する。
店舗デザインは、同社の店舗を数多く手掛けるパトリック・ジュアンさんが担当する。「フレンチオーセンティシティ&モダニティ」をコンセプトに、テークアウトスペースにカフェを併設した空間になるという。店舗面積は67.2平方メートルで、席数は8席。
運営は、ベーカリーのアンデルセン(広島市)が手掛ける。伊勢丹への出店理由について同社担当者は「デュカス氏の伝統と素材を大切にする奥深さを理解してもらえる場所」という点を挙げている。日本国内では今後、2011年までに六本木など5店舗を展開予定。
グループアランデュカスはパリで同店を2店舗運営するほか、パリとモナコ、ニューヨークで三ツ星レストランを手掛け、日本では「ベージュ アラン・デュカス 東京」(中央区)、青山「ブノワ」(渋谷区)を運営している。