自動車の請負業を手がける「おかかえ運転手」(新宿区新宿5、TEL 03-3356-5440)は6月10日より、富裕層向けの送迎運転手サービス「おかコール」事業を強化し、新サービス「常在運転手(略称=ジョーザイ)」を始める。
同サービスは、運転手を利用者側に常駐させ、企業役員などの富裕層や幼稚園の園児、病院の患者、工場の従業員などの利用客を指定地に往復送迎するもの。日々の送迎業務に遅刻しないことが必須条件のため、利用客が指定した駐車場近くに運転手宅を確保し、サービスを提供する。「運転手の住居費は移転費も含め、全額当社が負担する」(同社の椎名千景社長)。
顧客は法人、個人を問わず、車種も普通車からバス、トラック、商用車などにも対応する。「登録運転手を利用者の付近に転居させる」運転サービスは業界初。サービス名「ジョーザイ」には、武道家の心構えを説く「常在戦場」(常に戦場にいるつもりで行動せよ)の言葉から、「(すぐ駆け付けられるよう)運転手は常に待機している」という意味を込めたという。
料金は、月額30万円を最低料金とする(車種や利用頻度により異なる)。利用客の要望に合わせ、運転手は全国どの地域へも送り出す。同社は、同サービス事業の受注を月間40件、同月から来年の3月期までの10カ月で累計400件見込み、1億2,000万円の売り上げを目指す。
椎名社長は「送迎サービス料金の業界相場は月額50~60万円。運転手を1人雇えば、法定福利費などで50万円以上はかかる。『ジョーザイ』サービスではその半分程度で済む。トップを支える法人の総務部、庶務部、社長室などの担当者は経費削減案としてぜひ検討してほしい」と話す。