戦国武将グッズを製作・販売を行う「もののふ 天守」(新宿区新宿3、TEL 03-6457-4366)は2月11日、第1回もののふ企画・戦国バスツアー「忍城を歩く」を行った。
同ツアーでは、和田竜さんのベストセラー歴史小説「のぼうの城」の舞台となった忍城(おしじょう)攻防戦の舞台を巡った。参加者は男性10人、女性15人で、ガイドは戦史研究家の藤井尚夫さんが務める。当日、8時30分に新宿西口を出発し、行田市水城公園、郷土資料館、忍城跡、石田(三成)堤、さきたま古墳群(三成本陣跡)、武州松山城址を巡り18時過ぎに新宿に戻った。
忍城は、埼玉県行田市(ぎょうだ)に存在した湿地帯に囲まれた城。江戸時代には、忍藩の藩庁が置かれ、関東七名城のひとつとしても知られる。
今回のバスツアーについて、店主の田中秀樹さんは「関西の武士が話題となっているが、『京女、東国武士』と言われたほど、元は関東の武士の方が有名だった。日帰りで行けるツアーを行うことで関東方面を盛り上げていきたいと思い今回の企画実現に至った。ややマニアックかもしれないが、現地に行きいろいろと勉強できれば」と話す。
田中さんは「今回の反応を見て、2回目も企画していきたい。次回も電車ではなかなか行きにくいスポットを考えている。最近じわじわと歴史ブームが広がっているが、歴ドル(歴史好きのアイドル)の中で戦国時代専門の人がいないのが残念。これから登場したら、どんどんサポートしていきたい。ショップではステーショナリーなどのグッズも展開するが、今後はアパレル商品に注力していく。関東の武将にクローズアップし、多品種少量生産を目指す」と話す。