戦国武将グッズ専門店「もののふ」、新宿3丁目に初のリアル店舗

「五十七戦無傷の三河の飛将『本多平八郎忠勝』皮革製携帯電話ケース」(33,600円)など、甲冑をモチーフにしたグッズも人気

「五十七戦無傷の三河の飛将『本多平八郎忠勝』皮革製携帯電話ケース」(33,600円)など、甲冑をモチーフにしたグッズも人気

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 戦国武将グッズを制作・ネット販売する「もののふ」(世田谷区)は11月1日、伊勢丹新宿店近くに「もののふ 天守」(新宿区新宿3、TEL 03-6457-4366)をオープンする。

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 同店は、ネット上での戦国グッズブームをけん引してきた「もののふ」初のリアル店舗で、5階部分の店舗へ至る階段が「まるで天守に続くような急な階段」(オーナーの田中秀樹さん)のために店名を「天守」とした。

 メーン商品はTシャツで、独眼竜伊達政宗(5,800円)、越後の飛龍・上杉謙信(3,900円)、関が原・西軍/東軍(共に3,780円)など、さまざまな武将プリントを取りそろえる。真田幸村六文銭アクセサリー「焔」(32,550円)や石田三成ドッグタグ「大一大万大吉」(19,500円)などのシルバーアクセサリー、ニットキャップ、携帯電話ケースなど、ネット販売で人気の高いグッズもそろえる。

 武将グッズにも流行があり、昨年はNHK大河ドラマの主人公・山本勘助グッズに人気が集中し、関連グッズなどがよく売れたという。今年は「篤姫」にちなんで島津グッズに注目が集まっている。来年は「やはり大河の影響で上杉、直江兼続関連のものが人気になるはず。すでにそういう動きが起きている」(田中さん)という。

 田中さんはサラリーマン時代に国立博物館(台東区)で見た「変わり兜(かぶと)」(室町時代~安土桃山時代に武将の間で大流行した奇抜なデザインの兜)の美しさに感銘を受け、グッズ化して販売することを思いついたという。「自分がこれほど美しいと思うのに、どこにも関連グッズは売っていなかったので、自分でやってみようと思った」(田中さん)。

 田中さんは、2004年12月にネット卸販売から始め、翌年4月に「もののふ」サイトをオープン。「相手が主君であろうと、いざとなれば一戦も辞さないのが、真の武士(もののふ)」という思いから、侍(さむらい)ではなく「もののふ」というブランド名にしたという。

 新宿三丁目を出店場所に選んだことについて、田中さんは「副都心線の開通が大きかった。新宿は伊勢丹を中心に大きく変わろうとしている。人の流れも渋谷や池袋から新宿に集まりつつあるように感じている」という。

 田中さんは今後の展開について、「武将人気を一過性のブームに終わらせずに、カルチャーのメーンストリームとして育て上げたい。本当に存在したリアルな一時代である戦国時代には、それだけの魅力があると思う。そのためにさまざまな情報発信をしていきたい」と話す。

 営業時間は11時~19時。営業日は土曜・日曜のみだが、今後様子を見ながら平日営業日を増やしていく予定だという。

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