伊勢丹新宿店(新宿区新宿3、TEL 03-3352-1111)で1月21日、毎年恒例となったチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」が始まった。
同祭典は、フランスでも毎年催される世界最大のチョコレートのイベント。日本での開催は、今年で7回目。世界各国の「ショコラ」を販売するほか、チョコレートのアート作品も展示する。
今回のテーマは「ショコラとアート」。ショコラ界のトレンドを牽引する「ジャン=ポール・エヴァン」からは赤やピンクのショコラのアクセサリー、「メゾン・フェルベール」からは砂糖のビーズや花を合わせたビジューショコラなど、「ショコラ」のアート作品を多数展示。「味覚でも視覚でも楽しめるショコラの魅力を伝える」(同店)。
出店数は16カ国65ブランド(昨年から参加国3国増、参加ブランドが10ブランド増)で、11ブランドが初登場。過去最多となる40人のショコラティエやパティシエが来場する。
参加ブランドは、ショコラ界の重鎮「ファブリス・ジロット」、トップショコラティエとしてフランス国内で五指に入る存在の「アンリ・ルルー」、ルクセンブルク大公御用達の「オーバーバイス」、フランス国内外で高い評価を受けている老舗の名店「ベルナシオン」など。
商品では、「M.O.F.ショコラティエ セレクションBOX」(10個、4,200円)などの伊勢丹限定セレクションボックス3種を販売。ほかにも「ドゥバイヨル」からは、アールグレイのガナッシュチョコなどを白・黒・ピンクのギフトボックスに閉じ込めた「オルガンティ」(3,045円)を、「ピエール マルコリーニ」からはピンクの缶に赤いハート型のショコラを詰めた「クール フランボワーズ」(2,730円)を、「ノイハウス」からは独・Steif社のクマのぬいぐるみを基に作る30体限定の「『テディ・ベア』チョコレート」(30,001円)などが登場する。
会場では、「フランクフレッソン」の盆栽からインスパイヤされたショコラとマカロンのオブジェ、「マダムセツコ」のショコラで作られたチョコレートレリーフ「雪月花に映える金閣寺」、「アンティーザン・ドゥ・ショコラ」のハイヒールを模した作品などを展示。パリで発表された、南米ボリビアの農業協同組合「エルセイボ」やチョコレート鑑定家のクロエ・ドュートレ・ルーセルさんなどがコラボレートした、ショコラやカカオの葉を使った「妖精」がテーマの「カカオドレス」も紹介する。
そのほか、ショコラティエのM.O.F.(フランス国家最高職人)3人を含む、M.O.F.の資格を有する総勢6人によるトークショーやデモンストレーションも予定(参加者はWebアイカード会員の中から抽選)。特別企画として、オーガニックカカオから作られたショコラなどを販売する「自然の力のアート」のゾーン、好きなショコラを選んでテイスティングできるイートイン「ショコラバー」も開設。
主催者の1人で、ショコラマニアのフランソワ・ジャンテさんは「フランス人にとって食はアート。芸術が日常に密着したライフスタイルのことを『アール・ド・ヴィーヴル(暮らしの美学)』という。この言葉とショコラがつながっていることを伝えたくて『サロン・デュ・ショコラ』を始めた」とコメントする。そのパートナー、シルヴィー・ドゥースさんは「毎年この祭典のために日本に来るのを楽しみにしている。世界は金融危機で悲しい気分が漂っているが、ショコラは悲しい気持ちを知らない」とも。
開催時間は10時~20時(最終日は18時まで)。今月26日まで。