1年間ニューヨークに滞在して作品を撮ってきた写真家、ナカオカシノさんが9月1日より、バー「count zero」(新宿区新宿3)を含む3カ所の飲食店で写真展を同時開催する。同展はナカオカさんがカメラに収めた「顔」「夜」「街」の3つの風景を、違ったテーマでそれぞれに展示するもの。
初めてのニューヨーク旅行の予定が9.11事件の影響で中止になったことが、ニューヨークへの強い憧れになったというナカオカさんは「ニューヨークと新宿は似ている。24時間眠らない街。ネオンは昼間よりも輝き、夜の街は生き生きしている。昼間の殺風景な雰囲気がまるで嘘のような輝きを街が帯びる、そういう感じがとても似ている」と話す。
「もちろん違うところもある」と話すナカオカさん。「あんなに大きなビルが立ち並ぶのに、空が日本より大きく感じるところが違う。何もかもが大きい国、その大きさを私は特に空に対して感じることが多かった気がする」とも。
そのほか、「it's cafe」(杉並区)、「紫陽花カフェ」(世田谷区)と、計3カ所で同時開催する理由について、ナカオカさんは協力者への感謝を口にしながら、「画廊やギャラリーでは、それを見たいというお客さんしか来ない。私の知らない人たちがたまたまお店に来て作品を見てくれるということが、たまらなくうれしい。カフェやバーのゆっくりした雰囲気の中で見てもらいたい」と意気込みを見せる。
count zeroでの展示点数は約40点で、「it's cafe」と「紫陽花カフェ」でスタンプを押すとcount zeroのドリンク1杯が無料になるスタンプラリーも同時に行う。
count zeroの営業時間は20時~翌朝。日曜定休。開催期間は9月27日まで。