新宿歴史博物館(新宿区三栄町22、TEL 03-3359-2131)で12月6日から、昭和50年~60年代の新宿をテーマにした写真展「新宿・昭和50-60年代 <昭和>の終わりの新宿風景」が行われている。
次々にそびえ立つ西口超高層ビル群、都庁の新宿移転決定、マンション開発が進む住宅街、歌舞伎町への性風俗産業の進出。日本が経済的な豊かさを謳歌した昭和50年から60年代、さらなる変化を遂げた時代の新宿を、写真で展示する同イベント。昭和44年から続く、西新宿の定点撮影写真をもとに制作された貴重な映像『西新宿定点撮影 脈動する超高層都市、激変記録45年』も特別公開される。
「昭和60年代に発生したバブル景気は、再開発や地上げを日常のものとし、身近に残っていた昭和の面影は急速に失われてゆきました。 まだ携帯電話・インターネットも普及していない時代、初期のパソコン・ゲーム機などが登場し、少子高齢化や環境問題がより身近な問題として意識され始めたのもこの時代のことです」と、当時の時代背景を語る担当者。
「つい見慣れた光景と思いがちな写真に刻み込まれた歴史性。過去と現在が、まさに奇妙に同居する“昭和50-60年代の新宿”を、未公開の所蔵写真を中心に振り返ります」と、イベントの内容も語った。
会期中の12月20日には、劇作家・演出家・小説家の宮沢章夫さんによる特別講義『ニッポン戦後サブカルチャーと新宿』、1月17日には写真家の迫川尚子さんによる特別講義『新宿で写真を撮ること-写真家・迫川尚子の新宿風景』も行われる。
開館時間は9時半~17時半まで(入館は17時まで)。休館日は第2・4月曜日(祝休日の場合は翌火曜日、臨時休館は年末年始12月26日~1月3日)。観覧料は無料。詳しくは、http://www.regasu-shinjuku.or.jp/?p=1998 にて。