新宿駅西口広場イベントコーナー（新宿区西新宿1）A1で、6月20日から東京都立図書館特別展示「図書館が伝える 東京の技術とものづくり」が開催される。

　「東京のものづくり」と題したコーナーでは、東京の技術や新たな構想などを模型や映像で紹介。会場にはテレビドラマ化もされた大田区の「下町ボブスレー」や産学官連携プロジェクトによって誕生した葛飾区の深海探査機「江戸っ子１号」ほか、さまざまな東京の伝統工芸品を展示する。

　「東京の技術の進歩」のコーナーでは、江戸の上水道を描いた「玉川上水絵図」や東京スカイツリーにもその構造が応用されているといわれる「日光山献備五重御塔建地割」をはじめとする都立図書館所蔵資料の複製を使い、江戸から現代につながる職人の技術やものづくりにおける人材育成について解説。また過去から未来へと受け継がれる技術として、都立の工業系高校8校の生徒が制作した作品約40点も紹介する。

　「図書館が伝える東京の力」のコーナーでは、パネル展示やバーチャル図書館案内のDVD上映、都立図書館が所蔵する貴重な資料を誰でも気軽に見られるようデジタルデータベース化した「東京アーカイブズ」体験などを通して、都立図書館の役割や魅力、活用方法をPRする。

　担当者は「都立図書館は現在中央図書館（港区）と多摩図書館（立川市）の2館だが、なかなかふらりと足を運びにくい場所にある。賑やかな新宿でイベントを行うことで、この機会に都立図書館の認知と利用促進を図りたい」と話す。「特に若い方たちに見ていただけたら。ものづくりや伝統の技術はもちろん、東京という街そのものに興味を持ってもらえるだけでもうれしい」とも。

　開催時間は9時～21時（最終日は15時まで）。入場無料。22日まで。