新宿シネマカリテ(東京都新宿区3 TEL 03-3352-5645)にて、11月30日に「FOXサーチライト作品の魅力&裏話を語りつくす!トークショーイベント」が開催された。このイベントは映画制作スタジオ「FOXサーチライト・ピクチャーズ」が2014年に創立20周年を迎えるにあたり始動したプロジェクトによるもので、当日は映画ライターのよしひろまさみちさんと20世紀FOX映画の平山義成さんが登壇し、約30分にわたってFOXサーチライト作品の魅力や思い入れを語った。トークショー終了後は投票キャンペーンによって選ばれた恋愛映画『(500)日のサマー』が上映された。
よしひろまさみちさんは、新宿区生まれ新宿区育ちで、雑誌『ELLE』や『sweet』などの雑誌で連載を持つ映画ライター。平山義成さんは1998年にFOX映画に入社し、『(500)日のサマー』や『ブラック・スワン』といったFOXサーチライト作品の配給に関わっている。
「『(500)日のサマー』は女性向けでもあり、男性にも響く全方位型の作品。監督を務めたマーク・ウェブ監督は、この作品から『アメイジング・スパイダーマン』などの大作映画の監督に抜擢されたし、主演のジョセフ・ゴードン=レヴィットもこの作品をきっかけにステップアップし、『ダークナイト』に出演するほどにもなった。監督、俳優、脚本家など、サーチライト作品は才能の輩出口であると思う。」とよしひろさん。
それに対し平山さんは、「FOXサーチライトの特性は新しい才能に光をあてることなので、これまでなかなかご紹介できなかった映画を日本でも紹介していきたいと思っている。その第1弾として12月6日から『セッションズ』というヒューマン・ドラマを新宿シネマカリテをサーチライト常設映画館として上映させていただく。」と述べた。
新宿シネマカリテを常設上映館にした理由を「新宿は新宿ピカデリーや新宿バルト9といった日本で1、2を争う規模のシネコンがありつつも、ミニシアターも点在する日本一の映画マーケット。それと同時に新宿は雑食性のある街で、ファミリーからシニアまで、アニメからアート映画までカバーできる。そういった点が魅力的だと思っている。」と平山さん。
よしひろさんは「新宿シネマカリテは作品力の強い映画が集まる劇場。本当にいい場所を選んだと思う。」と感想を述べた。
12月6日にはヒューマン・ドラマ『セッションズ』、1月31日にはスーパー・リアル・フィクション『ザ・イースト』が同劇場で公開される。