プレスリリース

ネットワークの仕組みを実習で体感できる入門教材 「Linux ネットワーク標準教科書」を無償公開

リリース発行企業:特定非営利活動法人エルピーアイジャパン

情報提供:



 Linux技術者認定「LinuC(リナック)」などを実施する特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(以下:LPI-Japan、東京都千代田区、理事長 鈴木 敦夫)は、無償学習教材「標準教科書シリーズ」の新たな一冊として、『Linuxネットワーク標準教科書』(以下:本教科書) Ver.1.0.0を2026年10月1日(木)に無償公開しました。
 本教科書は、実習を通してネットワークの仕組みを基礎から学べる教材で、Linux技術者認定試験「LinuC」の学習の準備としても活用できます。PDF/EPUB形式で提供し、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CC BY-NC-ND 4.0)(注1)のもと、学校教育・企業研修・個人学習を問わず、誰でも自由に活用できます。



■本教科書リリースの背景

 クラウド、AI、コンテナなどの技術が広く普及した今日、あらゆるシステムはネットワークにつながることを前提に構築されています。一方で、クラウドや仮想化技術の進展により通信の中身が抽象化され、TCP/IPやルーティングといったネットワークの基礎を実際に手を動かしながら学ぶ機会は減少しています。トラブルシューティングやセキュリティ対策の土台となる「通信の仕組みの理解」は、技術者育成における課題となっています。
 LPI-Japanが公開している「標準教科書シリーズ」は、初版公開以来、Linux学習のデファクトスタンダードとして学校教育や企業研修など幅広い場面で活用されてきました。しかし、『Linux標準教科書』『Linuxサーバー構築標準教科書』をはじめとするシリーズでは、ネットワークそのものの解説を十分に扱うことができていませんでした。
 LPI-Japanは、多くの教育機関からの「ネットワークを基礎から学習するための教材や学習環境を整備してほしい」というご要望に応えるため、「標準教科書シリーズ」の新たなラインアップとして『Linuxネットワーク標準教科書』を公開しました。本教科書は、LinuC Open Networkコミュニティ(注2)のプロジェクトの成果物として、コミュニティに参加する技術者のレビューや改善提案を重ねながら作成されたものです。
 本教科書は、実際にLinuxを操作し、パケットキャプチャで通信を観察しながら「ネットワークがつながる仕組み」を体感的に理解できる内容になっています。今後も同コミュニティを通じてフィードバックを収集し、最新技術への対応とコンテンツの拡充を継続していきます。

■本教科書の主な特長

1. 手を動かして学ぶ実習形式
 VirtualBoxを利用して受講者自身のPC上に学習環境を構築し、実際にコマンドを実行しながらネットワークの動作を確認できます。ルーターやスイッチ、Wi-Fiといった身近なネットワーク機器の役割から学べるため、初学者でも無理なく実務に直結する知識と技術を習得できます。

2. Wiresharkによるパケットキャプチャで通信を「見える化」
 パケットキャプチャツール「Wireshark」を活用し、目に見えないネットワーク通信を実際に観察しながら学習を進めます。IPアドレスやTCP/UDP/ICMPといったプロトコルの動きを自分の目で確かめることで、通信の仕組みを体験的に理解できます。

3. ネットワークの基礎を体系的に学べるカリキュラム
 IPアドレスの基礎から、パケットフィルタリング、ルーティングとIPマスカレード、ネットワークインターフェースの管理、Ubuntuのネットワーク管理(Netplan・UFW)まで、Linuxサーバーの運用に必要なネットワーク知識を体系的にカバーしています。『Linux標準教科書』『Linuxサーバー構築標準教科書』と併用することで、学習効果がさらに高まります。

4. クリエイティブ・コモンズ・ライセンスによる無償公開
 CC BY-NC-ND 4.0ライセンスのもと無償公開しており、学校教育・企業研修・個人学習など、誰でも自由に利用できます。

5. LinuC認定試験の学習準備にも最適
 本教科書でネットワークの基礎を身につけておけば、LinuCレベル1・レベル2のネットワーク分野の学習を効率的に進められます。

■概要

<基本情報>
・タイトル 『Linuxネットワーク標準教科書 Ver.1.0.0』
・提供開始日 2026年10月1日(木)
・提供形式 PDF版、EPUB版
・ページ数  76ページ
・提供価格 無料
・ライセンス CC BY-NC-ND 4.0
・言語  日本語
・URL  https://linuc.org/textbooks/network/

<テキストの構成>
第1部:ネットワーク学習環境の構築
第2部:IPアドレス
第3部:TCP/UDP/ICMP
第4部:パケットフィルタリング
第5部:ルーティングとIPマスカレード
第6部:ネットワークインターフェースの管理
第7部:Ubuntuのネットワーク管理

■執筆者・開発協力者からのコメント

宮原 徹 氏 (執筆者・第1章~6章担当、株式会社びぎねっと)
 「標準教科書」シリーズ 3部作の改訂を完了させましたが、ネットワークの解説をかなり省略してしまったので、別途補完する形で本教科書を企画、執筆しました。Linuxはネットワークに接続することでその真価を発揮するので、ネットワークについてもしっかりと理解する一助になれば幸いです。

鯨井 貴博 氏 (執筆者・第7章担当、LinuCエヴァンジェリスト/株式会社ゼウス・エンタープライズ)
 「Linuxサーバー構築標準教科書 Ubuntu版」に引き続き、Ubuntuのネットワーク管理について執筆しました。読者の方が様々なLinuxディストリビューションを使いこなせる技術者となるために役立てれば、幸いです。

注釈

注1)本教科書は、クリエイティブ・コモンズ・パブリック・ライセンス「表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際(CC BY-NC-ND 4.0)」の下に提供されています。
   https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/legalcode.ja

注2)LinuC Open Networkコミュニティ(LiON:リオン)は、LPI-Japanが主催し、現在2,000名を超えるIT技術者が参加・貢献しているアウトプット共創型オープンコミュニティです。IT技術者や学習者が業種・立場を超えてオープンに参加でき、認定試験開発、教材開発、勉強会、新技術の社会実装、技術情報の共有や議論、最新技術トレンドの情報交換などを行っています。
   https://linuc.community

参考URL

Linux標準教科書:https://linuc.org/textbooks/linux/ 
Linuxサーバー構築標準教科書:https://linuc.org/textbooks/server/
Linuxシステム管理標準教科書:https://linuc.org/textbooks/admin/
オープンソースデータベース標準教科書:https://oss-db.jp/ossdbtext

登録商標

記載されている団体名・試験名の固有名詞およびロゴ等の知的所有権は各所有団体に帰属、もしくはLPI-Japanが利用許諾を受けた商標または登録商標です。

報道関係者お問い合わせ先

LPI-Japan 事務局 
TEL:03-6205-7025 / E-mail:press@lpi.or.jp

本プレスリリースは下記からもご覧になれます。
https://lpi.or.jp/news/press/page/20261001_01/

本プレスリリースのPDFダウンロード

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LPI-Japanについて

 LPI-Japanは、オープンテクノロジー技術者認定を通してIT技術者の成長と活躍を支援するNPO法人です。IT技術者に必須の基礎技術力を証明する、ベンダ独立の中立・公正・高品質な実践的認定試験を提供するとともに、学びの構造と学び方の啓蒙、学習環境・成長環境の整備と場の提供など、認定試験にとどまらない幅広い活動を、技術者コミュニティと企業・団体とのエコシステムで運営しています。

●LPI-Japanの概要 ( https://lpi.or.jp )
法人名: 特定非営利活動法人エルピーアイジャパン
所在地: 〒100-0006 東京都千代田区有楽町 1-2-2 東宝日比谷ビル 9F
連絡先: TEL:03-6205-7025、e-mail:info@lpi.or.jp
設 立: 2000年(平成12年)7月28日
ミッション: オープンテクノロジーの技術者認定試験の実施を通して、ITプロフェッショナルの成長と活躍を支援し、社会に貢献すること
業務内容: オープンテクノロジーの技術者認定を通した技術者の成長支援、教育環境の整備と学習の推進、各種技術者のコミュニティ運営など
理事長: 鈴木 敦夫
理事:   中島 龍史 日本電気株式会社
     杉本 裕紀 株式会社日立製作所
     太田 勝久 富士通株式会社
     松下 文男 富士通株式会社
     青山 雄一 サイバートラスト株式会社
監事:   寺本 振透 九州大学 大学院法学研究院教授

LPI-Japanプラチナスポンサー:
下記URLの「LPI-Japanプラチナスポンサー」は、LPI-Japanの活動に賛同・支援しオープンテクノロジー人材の育成や市場の活性化に深く貢献している企業/団体です。 
https://lpi.or.jp/partner/list/index.shtml#platinum 

LPI-Japanアカデミック認定校:
下記URLの「LPI-Japanアカデミック認定校」は、LPI-Japanが独自に定めた学習環境基準をクリアし、認定試験の合格を目指す受験者に質の高い教育を提供できる研修機関/学校です。
LinuC:https://lpi.or.jp/school/list/ 
OSS-DB:https://oss-db.jp/learning#academic 
HTML5:https://html5exam.jp/measures/learning.html 
OPCEL: https://opcel.org/training 

LPI-Japanビジネスパートナー:
下記URLの「LPI-Japanビジネスパートナー」は、Linux/OSSなどの技術者認定を通じて本質的技術者を育成し活躍の場を広げることでオープンテクノロジーを活用したビジネスの拡大に積極的に貢献する取り組みをしている企業です。
https://lpi.or.jp/partner/list/#bp

LPI-Japanアカデミックパートナー:
下記URLの「LPI-Japanアカデミックパートナー」は、オープンな技術を通してIT技術の仕組みを理解し、確かな基礎技術力を持ち社会で活躍できるエンジニアになるように、学生に向けて様々な教育を実施している教育機関です。
https://lpi.or.jp/partner/list/#academic-p 

LPI-Japan認定教材(LATM):
下記URLの「LPI-Japan認定教材(LATM)」は、出題範囲に添って作成された教材として、LPI-Japanが認定した教材です。
LinuC: https://linuc.org/measures/textbook/
OSS-DB: https://oss-db.jp/learning
HTML5: https://html5exam.jp/measures/textbook.html