新宿ピカデリー(新宿区新宿3、TEL 03-5367-1144)で4月3日、宮崎あおいさん主演映画「ソラニン」の初日舞台あいさつが行われた。
同作品は、浅野いにおさんの漫画が原作の青春恋愛映画。OL生活に嫌気が差し、自由を求めて会社を辞めた芽衣子と、バンド活動を続けるフリーターの種田。ともに暮らす2人とその仲間たちが、夢と現実の間で葛藤しながら生きる姿を描く。「ソラニン」はジャガイモの芽などに含まれている「毒」の一種。
当日は出演者の宮崎さん、高良健吾さん、桐谷健太さん、サンボマスターの近藤洋一さん、監督の三木孝浩さん、原作者の浅野さんが登壇した。
浅野さんは「漫画家はあまり人の前に出ないので、こうしてたくさんの方の前に出て『えらいこっちゃ』という感じ。連載終了から5年が経つが、こうして作品が残っているのが幸せ」と話した。
「今だから言える撮影中の裏話」を聞かれ、高良さんは「生で見たライブシーンはすごく感動的で、種田、(芽衣子さんに『ソラニン』を歌ってもらって)良かったねと思った。3人の演奏と歌にすごくグッと来ました」と話した。宮崎さんは「高良くんが見に来てくれてうれしかった。逆にわたしもグッと来ました」と笑顔をみせた。
三木監督は「客席を見渡すと若い方も多いみたいだが、4月から新しい生活を始める方も多いのでは。不安や悩みを抱えることもあるかもしれないが、この映画を見て不安を抱えながらでも進もうと少しでも思ってもらえたら」と呼びかけた。
宮崎さんは「自分の中の嫌いな部分を否定するのではなくて、そういう自分を受け入れて、先に進むきかっけに『ソラニン』がなってくれたらいいなと思います」と話した。
同館ほか、渋谷シネクイントなど全国で公開中。