リビングデザインセンターOZONE(新宿区西新宿3、TEL 03-5322-6500)は2月10日、パークタワーホールの3階で「OZONEデザインシンポジウム2009 カワイイパラダイム2『建築の変様とカワイイパラダイムの解明』」を行う。
同イベントは、2007年12月に実施した第1回「カワイイパラダイム」で試みた、デザイン、建築分野におけるカワイイパラダイムの包括的な理解を踏まえ、これまで最も「カワイイ」から遠方にあった「建築」に分野を特定し、共通感覚としての「カワイイパラダイム」を解明していくもの。内容は、第1部=「カワイイ」サーベイ、第2部=「カワイイ」プレゼンテーション、第3部=「カワイイ」トークセッションの3部構成。
第1部「カワイイ」サーベイでは、「カワイイとは、どういう感情なのか?どういうものに対して表現するのか?」をテーマに、建築、デザインの専門家がそれぞれ「カワイイデザイン」の定義と考察を行う。さらに3人のディスカッションから、共通の「カワイイ」デザインの概念化、理論化、検証化、構造化を試みる。出演は、プロジェクトプランナーの真壁智治さん、デザイン評論家の柏木 博さん、建築批評家の五十嵐太郎さん。
第2部「カワイイ」プレゼンテーションは、建築、インテリア・デザイン界で活躍するクリエーターによるプレゼンテーション。現代の感覚共有型、言葉で理解できない建築、デザインの在り方や変化を提示する。出演は、インテリアデザイナーの五十嵐久枝さん、建築家の石上純也さん、共立女子大学で建築を学ぶ学生集団のチームカワイイ、建築家の長谷川 豪さん 、建築家の山本理顕さん。
第3部では、1部、2部を踏まえたトークセッションを行い、「建築、住宅でのカワイイパラダイムの一定の共通理解を促進させていく」(同館担当者)。出演は、真壁智治さん、柏木博さん、五十嵐太郎さん、山本理顕さん。
同館担当者は「今『建築』に必要なことは、建築の在り方や姿について一定の理解を共有し、『カワイイパラダイム』を基盤にしたカワイイの概念や感性を建築に対する『スケール』として理解し合うこと。大切なのは『作り手』も『使い手』も共有できる『スケール』であることでは」と話す。
開催時間は13時~17時30分。参加料金は、一般(26歳未満)=2,000円、同(26歳以上)=4,000円。定員は300人(先着順、定員になり次第締め切り)。開館時間は10時30分~19時。水曜休館。