中国映画の新作と名作を一挙に上映するイベント「中国映画の全貌2008」が10月18日より、新宿K’s cinema(新宿区新宿3、TEL 03-3352-2472)で開催される。
1990年に始まった同イベントは今年で8回目。以前は「三百人劇場」(文京区)で行われていたが、2006年に閉鎖されたため昨年から新宿に会場を移して続けられている。
開催記念の新作は、香港のイタリアン・レストランを舞台に描くかわいいラブストーリー「パティシエの恋」と、内モンゴル出身のハスチョロー監督の長編第1作目で、パオで息子と暮らすモンゴル女性の恋と厳しい自然の中で強く生きぬく姿を描く「草原の女」。
そのほか、チャウ・シンチー監督作品「少林サッカー」「カンフーハッスル」、チャン・イーモウ監督作品「紅いコーリャン」「」「単騎千里を走る」、アカデミー受賞作品「グリーン・ディスティニー」、日本の漫画を香港チームが実写化した「頭文字D」や「墨攻」など、日本でもヒッした作品から、上海アニメーションなど普段なかなか見られないものまで、全69作品を上映予定。
同イベント宣伝担当の田中さんは「中国の国力が大きく後退したのは1842年の阿片戦争以降のたった150年。4000年近くを世界の先進国として走ってきた眠れる大国の台頭は、環境問題や民族問題で大きな矛盾をはらんでいる。中国映画を通じてこの国の大きなうねり、問題を描く映画作家の心を鑑賞してほしい」と話す。
期間中の上映時間は10時~。料金は、前売り券=1,200円、当日券=1,500円、5回鑑賞券=5,000円。12月19日まで。