テアトル新宿(新宿区新宿3、TEL 03-3352-1846)が昨年12月1日から公開しているアニメ映画「劇場版 空の境界」が連日満員御礼の大盛況で、4週間で約2万人を動員するなど、同劇場開設以来の記録的な興行成績を続けている。
「空の境界」は、1998年にウェブ小説「空の境界式」として発表された後、同人小説、ドラマCDなどを経て、2004年に講談社ノベルズとして刊行され人気を博した作品。映画化に際して、全7章からなる物語を「7部連作映画」として公開することになった。現在は「第二章 殺人考察」が公開中。アニメ制作はufotable(中野区)、配給はアニプレックス(千代田区)が担当している。
昨年12月1日から1日2回のレイトショー枠で公開された「第一章 俯瞰風景」は、初日から立ち見を含め満員御礼が続き、急きょモーニングショーでの追加上映を行うなど、4週間興行成績で約2万人を動員し、同劇場始まって以来の記録的な成績を収めた。これは同時に単館公開作品の満員札止めの新記録でもあるという。
今月26日に予定されていた「第三章 痛覚残留」の公開日は来月9日に変更になったが、「劇場版 空の境界/一章・二章」のアンコール上映が今月26日~来月8日に行われる。2本立て上映ではなく完全入替制で各章別料金となる。
同館担当者は「動員は徐々に落ち着きを見せているが、第3章の公開も控えており、さらに盛り上がりは続いていくのでは」と、記録塗り替えに期待を寄せる。