
写真家・亀岡倫太郎さんの写真展「奥羽2」が8月23日から、新宿の「フォトグラファーズギャラリー)」(新宿区新宿2)で開催される。
亀岡さんが2024年から取り組んでいるシリーズ「奥羽」は、亀岡さん自身の出身地を含む東北地方が歩んできた歴史を考察しながら撮影を続けていく試み。「奥羽」とは東北の旧称であり、太平洋側の陸奥と日本海側の出羽を合わせたものとされる。今回はシリーズの2回目として「奥羽2」と題し、同展では35点を展示する。
亀岡さんは「『東北/奥羽』には度重なる敗北の歴史が付きまとっている。大和朝廷の蝦夷(えぞ)討伐に始まり、奥州藤原氏の滅亡、戊辰(ぼしん)戦争における惨劇など語りきれない」と話す。
「この展示を見たことで『東北/奥羽』がどのように歴史化され表象されてきたかを考えるきっかけになれば。展示に合わせて同名の写真冊子も発刊しており、巻末には私自身のテキストも載せているので、そちらも手に取っていただけたら」とも。
開催時間は12時~20時。9月10日まで。