劇場「シアターマーキュリー新宿」(新宿区新宿3)が新宿マルイ本館8階にオープンして2カ月がたった。運営はマーキュリー(西新宿1)。
演劇、演劇、ライブ、コンサートのほか、企業向けのさまざまなイベントに利用できる。新宿に開業したきっかけについて同社の吉原早紀さんは、「新型コロナが少しずつ収束し始めている昨今、新宿ではさまざまなエンターテインメントビジネスが盛んに行われている。そうしたエリアで『自分の可能性を試したい』と思う志ある人に寄り添えるような、ジャンルにとらわれないエンターテイメントの発信基地として、全てのクリエーターや表現者に開かれた劇場になれたらと考えてオープンした」と話す。
劇場区画面積は385平方メートル。最大130席設ける座席は全て取り外すことができ、オールスタンディングでの利用にも対応する。舞台と客席に一体感を感じられるよう空間の大半を黒で統一。高精細大型LEDビジョンを設置するほか、配信設備を備え公演やイベントの様子をオンライン配信することもできる。
グランドオープン初日から1カ月間は、「新宿三丁目OPENING 1MONTH LIVE」と題し、お笑いコンビやピン芸人など多くの出演者が日替わりでお笑いライブを行った。こけら落とし公演はおぎやはぎの小木博明さん、矢作兼さんがMCを務めた。オープニングMCも日替わりで、ライブのエンディングでは出演者全員が舞台に集合し歓談する時間もあった。
吉原さんは「ライブでしか体験できない熱気と臨場感を感じられるお笑いライブとなった。お客さまからも『きれいで見やすい劇場』『マルイの中だから雨にぬれずに行ける』『仕事帰りに行ける劇場は助かる』と言葉をもらっている」と話す。
「7月以降もさまざまな公演・ライブなどを行う予定。気軽に足を運んでもらえたら」と呼びかける。