ガラスメーカー「fresco(フレスコ)」の展示会が5月27日、「WELL(ウェル)新宿ショールーム」(新宿区新宿3)で始まった。
「WELL」はアーツアンドクラフツ(武蔵野市)が手がけるブランドで、「豊かな暮らしをつくる家具と日用品」をコンセプトに、サイズや好みの樹種、ファブリックやオプションを選べるカスタムオーダーメードの家具を展示販売するほか、作家の個展を開く。
ショールームの担当者は「当ブランドでは『100人いたら100通りの生活を豊かにする』ことを目指し、生活の中心といえるダイニング家具を案内してきた。その中で照明による空間づくりに可能性を感じ、今後併せて提案していきたいと考え、第1弾として、frescoのランプシェードを紹介する」と話す。
frescoは大阪府和泉市と和歌山県白浜町に拠点を置くガラスメーカー。吹きガラスの技法を使ってガラス製品を手作りする。工房内では基本的に2人一組の各チームが、「下玉(しただま)」と呼ばれるガラス玉を作るところから仕上げまで全工程を行う。
ともした時に明るく見えるよう、シェードの内側を白や不透明色で仕上げるほか、消灯時の美しさにも配慮しデザインするなど、その色彩表現も特徴になっているという。担当者は「一番の魅力は、マシンメードでは出せないぬくもりや柔らかさ。明かりから落ちる影に制作時の道具の跡が浮かび、色の濃淡にも一つ一つの個性が感じられ、手に取る人にとっては一期一会の楽しみになるのでは」と話す。
照明は会場でオーダーを受け付ける(制作は約2カ月)。照明と合わせて展開するテーブルウエアは会場で販売する。
「1灯よりも2、3灯を組み合わせるのがお勧め。fresco同士はもちろん、手持ちの照明の補助灯具として合わせるなど選んでもらえたら」と呼びかける。
開催時間は12時~19時(土曜・日曜・祝日は11時から)。水曜・木曜定休。作品の観覧は予約不要。6月11日まで。