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新宿の伝統野菜「内藤とうがらし」を使ったクラフトジン「Ne10」誕生

クラフトジン「Ne10」

クラフトジン「Ne10」

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 エシカル・スピリッツ(台東区)が東急(新宿区)、新宿・歌舞伎町の地域の人たちとコラボレーションして蒸留したクラフトジン「Ne10(エヌイーテン)」の提供が4月14日、歌舞伎町内の施設や店舗で始まった。

「Ne10」に使うボタニカル。左が「内藤とうがらし」

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 エシカル・スピリッツは「循環経済を実現する蒸留プラットフォーム」をモットーに、未利用素材を活用したクラフトジンの生産や、再生型蒸留所の運営を手がける。「Ne10」は、ホテルのほか劇場、映画館、ライブホールなどを有する「東急歌舞伎町タワー」(新宿区歌舞伎町1)の開業に向けて、歌舞伎町の活性化を目的に進めてきた企画で、コンセプト作りから試作を経て完成した。

 ボタニカルと呼ばれる香り付けする材料に、地元ならではの素材として江戸時代に新宿一帯で栽培され、一度は栽培が衰退したが近年復活し、現在新宿の名産品として知られる「内藤とうがらし」を使う。

 同社の小野力さんは「青い唐辛子と赤いものをそれぞれ実験してみると、青い方がスパイシーさ、グリーン感が際立ち、面白いジンになるだろうと感じた。個性がありつつも、トニック、ソーダ、マティーニなど、どんなレシピでもおいしく仕上がり、青々としたスパイシーさは、料理との相性も良いと思う」と話す。

 商品名とラベルデザインについて小野さんは「内藤とうがらしを含め10種類のボタニカルを使っていること、歌舞伎町を象徴するネオンの元素番号が10であることから、皆さんとのディスカッションの結果、元素記号のNeと合わせて命名した。ラベルは黒をベースに角度によって色が変化して見えるオーロラ箔(はく)をあしらっていて、新宿の多様性や歌舞伎町にあるさまざまなネオンの輝き方を表現した」と説明する。

 「東急歌舞伎町タワー」内各所ほか、ダイニングバー「麦の音」(歌舞伎町)、「東京リバーサイド蒸溜所」(台東区)などで数量限定販売するほか、順次歌舞伎町内の飲食店で提供を始める。ボトルの売り上げの一部は、歌舞伎町のエンターテインメントを推進する団体に寄付する。

 小野さんは「街を支えていけるような一つの新たな方法として今回のクラフトジンが出来上がったことはとてもうれしい。ここをスタートにこれからの街の発展につなげていければ」と期待を込める。

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