提供するコンテンツの世界観が楽しめるよう演出された月替わりのレストラン「DISH UP（ディッシュ アップ）」（新宿区新宿3）が10月1日、新宿マルイアネックス8階にオープンした。

　アニメ、ゲームなどのIP（知的財産）を手がけるCREST（新宿区）と、ビュッフェ形式のレストランチェーン店「スイーツパラダイス」を運営する井上商事（大阪市）が共同プロデュースする。CRESTの増山淳一さんは「アニメやゲームとのコラボレーションカフェはコロナ禍でも右肩上がりの成長を遂げているが、飲食に付いているノベルティーが豪華な一方で、食事のクオリティーはあまり追及されていない状況も見受けられる。コンテンツの世界観と食事の両方を楽しめるような店を作ることができたらという点で両社の思いが合致し、オープンに至った」と話す。

　IPコンテンツのプロデュースなどをCRESTが、メニュー開発や飲食オペレーション管理を井上商事が担当する。「当社は多様なコンテンツホルダーとのつながりがあり、コラボレーションの観点でプロデュースしやすい環境がある。井上商事は運営する店でコンテンツコラボレーションも行っていて、作品にちなんだメニュー開発や版権元との調整などにも慣れている。レストラン運営や食材調達、衛生面なども安心して任せることができ、両者が組むことでレストラン事業の最大化を図ることができると考えている」と増山さん。

　一つの作品に特化せず、アニメ、ゲーム、アイドルなどさまざまなコンテンツに触れられる場を目指す。第1弾はK-POPアーティスト「PENTAGON」とのコラボを展開する。2016（平成28）年にミニアルバム「PENTAGON」でデビューしたボーイズグループで、韓国、日本、中国の3カ国出身のメンバーで構成する。2022年1月には韓国で12枚目のミニアルバムをリリース、9月には約3年ぶりに日本公演も行った。

　同グループをイメージしたスペシャルコースを提供する。内容はウエルカムプレートのほか、メンバーのジンホさんが薦める「地三鮮風ホイル包みミートボール」や、シンウォンさんが薦める「ブラックバンズハンバーガー」などから1品選べるフードと、ケーキから3種、ゼリーまたはアイスから1種で構成するデザートプレート。価格は3,300円。90分制。注文した人にはクリアランチョンマットを1枚進呈する。ほかにドリンクメニューも用意する。

　店内には食事と特別映像が楽しめるVIPルームも設ける。チャージ料は1人1,000円。トレーディングアクリルキーホルダーや缶バッジ、バスタオルなどのオリジナルコラボグッズも並べる。

　増山さんは「コンテンツの『推し』と共に非日常を味わえるリアルな空間でIPにおける新たな体験価値を提供していきたい」と意気込む。

　営業時間は11時～21時。「PENTAGON」とのコラボは今月30日まで。