「レインボー・リール東京」が7月8日から、新宿の映画館「シネマート新宿」(新宿区新宿3)で開催される。主催はNPO法人レインボー・リール東京。
「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」として1992(平成4)年に始まった、日本のLGBTQコミュニティーの中で最も古いイベントの一つ。レズビアン、ゲイ、トランスジェンダー、インターセクシュアル、バイセクシュアルなどさまざまなセクシュアルマイノリティーをテーマにした映画を、ジャンルを問わず国内外からセレクトし上映する。
30回目の節目に当たる今年は、昨年上映した新宿の同映画館と「シネマート心斎橋」(大阪府)のほか、3年ぶりにスパイラルホール(港区)でも上映を行う。3会場で全10作品上映するうち、日本初上映となる7作品を新宿で上映する。
上映作品の一つ、「ロザリンドとオーランドー」(チェン・ホンイー、ウェイ・インチェン監督作)は2021年に制作された台湾映画で、シェイクスピアの喜劇「お気に召すまま」をオール女性キャストで脚色した。近未来の台北・西門町で、行方不明の父を探すために外国から戻ったロザリンドと、レーシングドライバーのオーランドーは出会って互いに一目ぼれするも、ロザリンドは男性に変装しオーランドーの気持ちを試す。
2022年のフランス映画「秘密のふたり」(マリオン・デセーニュ=ラヴェル監督作)は、少女たちの葛藤を描いた現代のガールズ版「ウエスト・サイド物語」。パリの公営団地で暮らすアルジェリア系移民のネジュマと、敵対するグループのジーナの出会いとその後をつづる。
ほかに「遠地」(韓国)、「フィンランディア」(スペイン・メキシコ)、「アグネスを語ること」(カナダ・米国)、「サブライム 初恋の歌」(アルゼンチン)、「スウィートハート」(英国)をラインアップする。
代表理事の宮沢英樹さんは「第1回から変わらずに企画、運営など全てボランティアスタッフで運営を続けてきた。これからもリアルに集まって楽しく映画を見られる機会を提供していけたら」と話す。
7月14日まで。チケットの販売は7月6日から。チケットの詳細は追って発表する。