鯨(くじら)肉のさまざまな食べ方を紹介するイベント「バレニンミートダイニング東京’22」が6月19日、新大久保のフードホール「Kimchi,Durian,Cardamon,,,(キムチ、ドリアン、カルダモン)」(新宿区百人町1)で初開催される。主催は鯨食向上委員会。
新大久保駅の直上にあり、「新しい食文化の実験場」としてJR東日本が展開する山手線ブランド「東京感動線」が2021年3月に開業した同ホール。シェアダイニング、コワーキングスペース、ファクトリーキッチンを備える。
同会スタッフは「日本は約3年前に国際捕鯨委員会を脱退し、調査捕鯨から商業捕鯨へ方向転換したが、鯨肉はまだ一般食材として広まっていない。積極的に鯨食を広める一環として当イベントを行い、鯨食未経験の人に魅力を知ってもらえたら」と話す。
同スタッフによると、イベント名の「バレニン」は、鯨肉に含まれる抗疲労成分の呼称という。当日は、新興の鯨肉店と東西の鯨肉業者が集まり、和洋中さまざまな鯨肉メニューを提供する。出店は、鯨料理と海鮮の専門店「鯨の胃袋」(港区)、「らじっく」(あきる野市)、「北葛くじら食房」(埼玉県)、「つ印くじら家」(千葉県)、下関産の鯨肉、フグ加工品製造などを手がけるマル幸商事(山口県)。
メニューラインアップは、「凝縮くじらの肉のダシらーめん」、「くじらバレニンステーキすき焼き風」(以上1,000円)、「くじら油そば」(800円)、「くじらの大判揚げ」(600円)、「くじら3種にぎり(3カン)」(650円)など。会場ではこのほか、千葉県南房総市のアンテナショップ「くじら屋」が扱う、房州産ツチクジラの肉を使った「くじら大和煮缶詰」、山口県下関市のご当地カレー「くじらカレー」(以上、540円)の販売も行う。
「鯨を使ったメニューといえば『竜田揚げ』や『くじらベーコン』を思い出す人も多いと思うが、固定概念を覆すようなメニューを紹介する」と同スタッフ。「専門店各店ではすでにメニューとして提供している。食べたことのない人に試してもらえたら」と来場を呼びかける。
開催時間は11時~18時。入場無料。