大阪のものづくり企業20社が出品する「新生活のはじまりフェア」が2月14日、新宿マルイ(新宿区新宿3)本館1階の「b8ta(ベータ)」で始まった。主催は大阪産業局。
キッチン用品や生活雑貨、音響製品、ヘルシーフードなど新生活にまつわるさまざまなアイテムを並べる。新宿でイベントを行うきっかけについて、同局の蔵内智恵さんは「東京で開かれた大規模展示会に出展してきたが、『ユーザーに商品を試してもらったり、販売したりしたい』と企業から多くの声をもらい、今回初めて消費者に商品を見てもらえるような場を設けることにした。幅広い年代の人が集まり、新しいものに対する感度の高い人が多いエリアを検討した結果、新宿に決めた」と話す。
「春に向けて新生活を楽しみにされている方、新生活をスタートする方に向けて生活を彩るアイテムをセレクトした」とも。
木彫彫刻やだんじり彫刻などを手掛ける「木彫前田工房」(北区)の日本酒クーラー「Uki」(38万5,000円)は杉とヒノキを使い、側面に彫刻師の前田暁彦さんが桜を彫った。メッキ会社の「センショー」(大阪市)が開発した取り分け皿「明々皿」は、純チタン製のオリジナル皿にメッキ加工をしたもの。「和菓子に合う伝統的な和色を表現したい」と銀、紺、金、茶の限定4色を展開する。価格は各1万6,500円。
ほかに裏表のない生地を使い、裏表前後を気にせず脱ぎ着できる肌着や、おからから作ったシリアルバー、形や模様、色などを自由に選べるスタンプなどもそろえる。
「大阪にはものづくり企業が集積していて、優れた技術やユニークなアイデアから生まれた商品が多くある一方、小さい企業が多く、まだ広く知られていない。当イベントをきっかけに商品や作り手の思いを知ってもらい、新型コロナが落ち着いた際には大阪にも遊びに来てもらえたら」と期待を込める。
開催時間は11時~20時30分。3月31日まで。