これまで新宿の商業施設「NEWoMan(ニュウマン)」(渋谷区千駄ヶ谷5)5階の「LUMINE 0(ルミネゼロ)」で行ってきた「旅ルミネ」が9月6日、初めてのリモート旅「おうちで旅ルミネmeets佐渡島」としてオンライン上で開催された。
文化や郷土料理、名産品、作り手の思いを伝えるワークショップなど交流の場として、新しい出合いのある「旅の道しるべ」を提案することを目的に、ルミネが2018(平成30)年に始めた同プロジェクト。同年3月に行った1回目は、「新潟県佐渡島」をテーマに、日本酒の試飲・販売をはじめ、食材や郷土料理をそろえるほか、トークショーなどを行った。2019年7月には第2回として群馬県中之条町にスポットを当てた。
担当者は今回のオンライン企画について「これまでのプロジェクトに続き、日本の地域の隠れた魅力をもっと多くの方に広め、すてきな出会いをつなぎたいと考えた。リアルな旅に行く前のリモートによる『旅じたくの旅』として、お気に入りの場所を見つけたり、地域に暮らす人たちと会話したりすることで、いつか実際に島を訪れて見たくなるようなきっかけがつくれたらと思った」と振り返る。
当日は予定応募人数を超える49人が参加した。参加者に詳細が分からないようパッキングした米や魚など佐渡島の特産7品と、巾着に入れた「旅のかけら」を「旅じたくボックス」として事前に届けた。「佐渡島の皆さんと3カ月間企画を一緒に作り上げてきた。オンライン上での5時間の旅の中で、現地の方が登場しながら『旅のかけら』の正体を明らかしていく島巡りをしたり、学校を丸ごと酒造にした学校蔵で一同がオンライン乾杯をしたりした。会話を楽しむうち、お客さまと佐渡島の方々の距離が徐々に縮まり、最後は佐渡島の皆さんへのお礼が飛び交うような、笑顔あふれる旅となった」と担当者。
「次は11月に中之条へのリモート旅を企画している。訪ねる度に豊かになるようなつながり、地域に暮らす人たちと関係値を結ぶような『ピープルツーリズム』を提案していけたら」と期待を込める。