「新宿 北村写真機店」(新宿区新宿3、TEL 03-5361-8033)が7月3日、新宿の東口エリアにオープンした。
木目調を生かした4階 中古カメラフロアの様子 Photo by Satoshi Asakawa
運営するキタムラは1934(昭和9)年、高知県で創業する。現在全国に「カメラのキタムラ」を706店、記念日スタジオ「スタジオマリオ」を360店、アップル製品の修理サポートを65店展開する。同店は地下1階から地上6階までの全7フロアで、写真とカメラにまつわるライフスタイルを提案する。
浜田宏幸社長は「デジタルカメラのニーズが縮小した一方、多くの人がスマホで日々写真を撮っている。当社は創業以来、大切な思い出を残し、絆をつくり、感動を伝えることができる写真の可能性を信じその楽しみ方を提供してきた。新宿というカメラの聖地にカメラが魅力的に見える空間を作り、写真好きはもちろん、初心者の方にもカメラでなければ撮れない写真の世界に一歩踏み出してもらえたらと考えた」と振り返る。
1階はアーティストのフィリップ・ワイズベッカーさんのデッサン作品とコラボしたトートバッグなどオリジナルグッズ、カメラ雑貨を並べるほか、新宿の街並みを写真ジオラマで再現した「新宿写真」を設置する。白を基調にしたガラス張りのショーケースが並ぶ2階は新品カメラフロアで、担当者は「市場にある新品カメラはほぼ全てラインアップしている」と話す。
3階は写真プリントコーナー、写真集、デザイン、インテリアなど約800冊を並べるブックラウンジにスターバックスコーヒー、4階には6000点を超える中古カメラが並ぶ。5階は中古買取りスペースのほか、修理、レンタル、証明写真ブースを設ける。6階はイベントスペース、撮影スタジオと、専門コンシェルジュを配し、ライカを中心としたビンテージカメラを約80台展開するラウンジを設ける。同イベントスペースではオープン記念展覧会として「蜷川実花展―千紫万紅―」を8月2日まで行う。
コンセプトデザインはCCCクリエイティブ(渋谷区)、店舗デザインはトネリコ(同)、カメラの起源であるオブスクラをモチーフにしたロゴは木住野彰悟さんが手掛けた。
営業時間は10時~22時(カフェは8時~23時)。