伊勢丹(新宿区新宿3)は6月20日、100%子会社「株式会社バーニーズジャパン」(新宿区新宿5)の発行済全株式を、住友商事(中央区)と東京海上キャピタル(千代田区)に譲渡すると発表した。
同社は、専門店経営のノウハウ吸収を目的として、高級衣料品店「Berneys(バーニーズ)」を運営する米国バーニーズ・ニューヨーク社とライセンス契約を結び、1989年に子会社「バーニーズジャパン」を設立。1990年に「バーニーズジャパン新宿店」を開店以降、横浜店(1993年)、銀座店(2004年)の3店舗を展開し、2006年2月期決算では、営業損益・経常損益ともに黒字化していた。
バーニーズジャパンの資本金は24億9千万円で、発行済株式数は49,800株。50.1%を住友商事が、残りを東京海上キャピタルが保有する。両社は今後5年で名古屋・大阪・神戸などに拡大展開し、300億円の売上を目指す。
今回の譲渡は、同社のコア事業である百貨店事業に経営資源を集中させるため。伊勢丹は2007年6月を目途に、中国・遼寧省に中国6店舗目の出店を予定している。