元プロスケーターの町田樹さんと、振付師の宮本賢二さんのトークショー「未来へと受け継がれるジョン・カリーの魂」が5月9日、新宿の映画館「新宿ピカデリー」(新宿区新宿3)で開催される。
5月31日に公開となる映画「氷上の王、ジョン・カリー」に先駆けて行うジャパンプレミアで、2人は映画上映後のトークイベントゲストとして登壇する。英国人のジョン・カリーはバレエのメソッドを取り入れた演技で1976年、インスブルック冬季五輪フィギュアスケート男子シングル金メダルを獲得。映画は、アスリートとしての姿だけでなく、栄光の裏にあった深い孤独、自ら立ち上げたカンパニーでの新たな挑戦、彼自身のエイズとの闘いなどを、パフォーマンス映像、本人、家族や友人、スケート関係者へのインタビューで明らかにしていく。
同映画の字幕監修・学術協力もする町田さんは1990年生まれ。2014年ソチオリンピック団体・個人入賞、同年世界選手権で銀メダルを獲得する。2018年プロ引退。現在は早稲田大学大学院博士後期課程に在学し、スポーツマネジメント、スポーツ文化論、文化経済学、身体芸術論などを専門に研究するほか、慶応義塾大学・法政大学で非常勤講師も務める。
宮本さんはシングルからアイスダンスに転向し、全日本選手権優勝などの経歴を持つ国内トップクラスのスケーター。2006年に現役引退後、振付師として羽生結弦選手やエフゲニー・プルシェンコさん、荒川静香さんらスケーターをはじめ、さまざまなアイスショーの振り付けほか、アニメ「ユーリ!!! on ICE」の作中の振り付けなども手掛けている。
担当者は「アイススケートをメジャースポーツへと押し上げ、芸術の領域に昇華させたカリーの魅力や、競技としてだけではない総合芸術としてのフィギュアスケートについて、お二人が考えるフィギュアスケートの未来など、広く語ってくださる。町田さんは引退後、あまり公の場で話される機会がないので、楽しみにしていただけたら」と話す。
司会は蒲田健さん。4月16日から販売するチケットには、町田さんが寄稿する解説文を掲載したマスコミ向けプレスシートが付く。
18時45分開場、19時上映開始。料金は3,500円(全席指定)。