京都の手仕事を紹介する企画展「京都職人 HANDS store」が8月30日から、「東急ハンズ新宿店」(渋谷区千駄ヶ谷5、TEL 03-5361-3111)2階エントランスフロアで開催される。
「Whole Love Kyoto」が展開する「HANAO SHOES」
京都伝統文化イノベーション研究センターの協力の下、京都の新しいトレンドと伝統的な職人の技が融合した靴や手拭いなどさまざまな商品を期間限定で並べる。
京都から生まれたブランド「Whole Love Kyoto」が展開する「HANAO SHOES」は、何百年も前から草履やげたにすげられた鼻緒を現代のスニーカーに付けたもの。ほかに同ブランド発、京ちょうちんの老舗問屋「美濃利」の職人と共同制作した「CHOCHN CAP(ちょうちんキャップ)」や、「SHIRT(AIZOME)」が関東エリアに初登場。イクラやサバ、カイワレなど自然や生き物をモチーフにしたデザインを、伝統的な型染めの一種「注染(ちゅうせん)」で染め上げた手拭い「ニノ関 注染」も量り売りする。
9月9日は3階特設会場で「森本錺(かざり)金具製作所」によるワークショップ「『錺金具』の技法でブローチを作ろう」を行う。伊勢神宮の遷宮も手掛ける同製作所。森本安之助さんと2人の職人の指導の下、錺金具や錺金具師の仕事についてのレクチャーと、ブローチ作りが体験できる。
担当者は「錺金具の職人自体の数も少ない中、東京で同製作所の職人から直接このようなワークショップをしていただける大変貴重な機会。京都から普段使っている道具も持ってきてくださるので、職人の技も直接見ていただけたら」と話す。
ブローチは下絵を四種類の色から選び地金に写した後、彫る。やすりがけやメッキ仕上げ、ブローチ台をつける作業は同製作所で行い、完成品の受け取りは約1カ月後の予定。
「伝統的な職人技法を継承しつつ、みずみずしい感性で新しいデザインに挑戦する新進デザイナーのアイテムを集めた。当店は外国人のお客さまも多く、国内外の幅広い方に向けて日本の文化を紹介できたら」と呼び掛ける。
開催時間は10時~21時。ワークショップは13時~、15時30分~(120分、各8人)。参加費は6000円(税別)。要予約。9月17日まで。