高田馬場にあるオルタナティブスペース「Alt_Medium(オルトメディウム)」(新宿区下落合2、TEL 03-5996-8350)がオープンして1周年を迎えた。
同スペースは、写真家としても活動する篠田優さんと、同区内のギャラリー「新宿眼科画廊」を経て独立した白濱はるかさんが運営する。
白濱さんは「自分が作品を作ることより、物作りをする人や作家のキャリアを考えることに興味を持った。新宿眼科画廊に勤めて、人が集まる場所、作家を生み出していけるような場所への思いが深まった」と話す。
大学も近い立地柄、学生など若い人も多く足を運ぶといい、「立ち上げてみると、近隣にクリエーターの方々も住んでいることが分かった。買い物帰りに気軽に寄って作品を見てくださるなど、ギャラリーという場所を受け入れていただいていると感じる」と白濱さん。
11月2日からは、片山高志さんの個展「EMPTY EMPIRE」が開かれる。「新宿眼科画廊」でも展示を行っていた片山さんの作品を継続的に見せてもらっていたという白濱さん。「絵に描いてある以上のものを感じる作品。ちょうど1周年を迎えた機会に展示をお願いしたいと思った」と話す。「今回展示する作品はモノトーンで、ある部分は非常に細密に描かれている。画中に別の絵が描かれていたり、黒い直線が引かれていたりして、複層性のようなものも感じられる」とも。
1周年を迎え、「いろいろな人と出会っていきたいので、今後も入りやすい場所でありたい。作り手がどう作品を発表したらいいのか、どういう形で伝えたらいいのかを相談し合えたり、作家同士が出会えたりできるような、人と人をつなぐ場所として展開できれば」と意気込みを新たにする。
同展の開催時間は12時~20時(最終日は17時まで)。水曜休廊。入場無料。11月14日まで。