京王プラザホテル(新宿区西新宿2)で10月10日・11日、東日本大震災や熊本地震の被災地から防災を学ぶ「災害時の住環境・生活環境EXPO2017」が初めて開催される。運営は一般社団法人地域防災支援協会。
イベントのテーマは、過去に災害に遭った被災地と、これから災害に遭う危険性がある未災地の協働。一般参加者に加え、地域や学術などの専門団体、企業、自治体が情報共有や情報交換を図る場の提供を目的として開く。
同協会の三平洵代表理事は災害対策に約15年前から携わっている。「災害の直後は被害や支援がクローズアップされるが、だんだん注目が薄れていく。しかし生活を戻していく途中にも大きな苦労がある」と気付き、住まいや生活に焦点を当てたイベントを企画した。開催地に新宿を選んだのは、交通アクセスが優れている反面、帰宅困難者が多く発生する地域であることも理由だという。
「被災地を教訓とするべく、セッションやセミナーに力を入れている。避難所の運営方法、都内の避難所不足、災害時の衛生面の苦労など、問題や対策をしっかり伝えたい」とも。主なセミナーは、「災害教訓から首都直下地震の避難所対応を考える(東京さすけなぶる・避難所対応講座)」「避難所・一時滞在施設の運営訓練の進め方」「避難者、帰宅困難者の問題から考える」などを予定。
開催時間は、10日=12時~19時、11日=10時~16時。入場無料。ホームページから申し込みを受け付けている。