新宿御苑(新宿区内藤町)で5月19日~21日、木のおもちゃや自然を生かした遊びをテーマにした「森のおもちゃ美術館」が開催される。
材木を扱う「長谷萬」が手掛ける木製ジャングルジムも昨年に引き続いて登場
環境省とロハスクラブ(中央区)が2006年から手掛ける公募展の最終エントリー作品を展示する「第12回ロハスデザイン大賞2017 新宿御苑展」の一環として行う同イベント。今年で7年目を迎え、昨年は3日間で約4万人が来場した。
「東京おもちゃ美術館」副館長の星野さんは「2011年の震災後、イベント開催の自重も見られた中、子どもの外遊びが難しいという声もあり、子どもたちが楽しめるものをと当館も声を掛けていただいたのがきっかけ。当初に比べ開催スペースやおもちゃの数も倍以上と規模が大きくなり、多くの方に足を運んでいただいている」と話す。
園内の芝生に、「移動おもちゃ美術館」こと「グッド・トイキャラバン」が500種類以上のおもちゃや大型遊具などを並べ、遊びの広場を提供する。「日本中の木製のおもちゃを中心に、当館のテーマの一つでもある『多世代で楽しめるおもちゃ』を集めた」と星野さん。「当館でボランティア活動をしている『おもちゃ学芸員』や、おもちゃと遊びの専門家である全国の『おもちゃコンサルタント』が、遊び方の分からないおもちゃもサポートする。木の魅力だけでなく、18~70歳という幅広い年代のサポーターと一緒に遊ぶ交流体験も楽しんでもらえたら」とも。
全国各地の自治体や企業、おもちゃ作家が出展するテントでは、ワークショップや販売などを行う。材木を扱う「長谷萬」(江東区)は「塗り壁」を使った手形ボードの制作体験のほか、昨年に引き続き木製のジャングルジムを設営する。ウッドスタート宣言都市の埼玉県秩父市は、市内の豊富な自然を生かし、間伐材の丸太切り体験や、さまざまな樹種で作られた木琴との触れ合いコーナーなどを設ける。
「最近は30~40代の子育て世代だけでなく、孫を連れたシニア層も多く見かける。木のおもちゃを通して親子や家族をつなぎ合わせられれば。ぜひ五感で木を感じ楽しんでもらえたら」と来場を呼び掛ける。
開場時間は9時~16時。入場は新宿御苑入園料として、大人200円、小中学生50円が必要。