新宿区が歌舞伎町で野菜や特産品を販売-「ふらっと新宿」

店頭に東国原知事のポスターが貼られた「ふらっと新宿の」店構え

店頭に東国原知事のポスターが貼られた「ふらっと新宿の」店構え

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 歌舞伎町に7月15日、地方の物産品や無農薬野菜などを販売するコミュニティーショップ「ふらっと新宿」(新宿区歌舞伎町1)がオープンした。区の委託を受けた民間団体が運営するもので、新業態店として注目を集めている。

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 店舗面積は約20坪。東京都をはじめ、宮崎、山形、群馬、白山市(石川)、下呂市(岐阜)、伊那市(長野)などの物産品、地方特産品、伝統工芸品を約240アイテム取りそろえる。

 1番人気は東国原知事で注目を集めた宮崎県の特産品「赤鶏手焼炭火焼」(100グラム380円、200グラム735円)で、入荷してはすぐに売り切れる状況。「ゆずこしょう」(一瓶600円)や「パパイアジャム」(450円)、「ゆずそうめん」(2束タレ付きで196円)なども予約が入るほどの人気を呼んでいる。

 毎週月曜日の夕方には、千葉県流山市の契約農家から当日の朝に収穫された無農薬野菜(トマト、きゅうり、じゃがいも、なすび、人参、空心菜など)が直送され、1袋100円~200円で販売。こちらもその日で売り切れることが多い(同店スタッフ)という。

 同店の目的の1つは障害者の就労支援で、店内では区内の福祉作業所で働く知的障害者4人が販売や接客を行い、企業に就職するための実習に取り組んでいる。田村栄店長は「近辺の飲食店の方々のリピーター利用が目立つ。また近隣のコマ劇場前での出張販売も好評。地域の皆さんとの関係を深めながら、 歌舞伎町から障害者の未来を広げる活動を展開して行きたい」と意気込む。新宿区は年度内にあと2店舗の開設を目指す。

 同店の誘致は、戦後、歌舞伎町の復興に尽力した鈴木喜兵衛町会長(当時)の意志を受け継ぎ、大衆文化、娯楽の発信拠点の実現に向けて事業者を誘致する「喜兵衛プロジェクト」によるもの。インターネットTV新宿放送局サテライトスタジオの開局、吉本興業東京本部の歌舞伎町転入に続く同事業は、区が歌舞伎町商店街振興組合から物件を借り受ける形で実現した。

 同商店街振興組合の新村雅彦理事長(同プロジェクト座長)は、「歌舞伎町にこういった業態店が誕生したのは大変喜ばしいこと。街全体で応援して、より安心・安全な街づくりを進めていく」と意気込みを語る。

 営業時間は11時~19時。木曜定休。

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