新宿区は2017年6月、同年3月15日に区成立70周年を迎えることを記念して新宿区史を発行する。
1959(昭和34)年ごろの歌舞伎町の様子。右手にコマ劇場、左手奧に新宿劇場(新宿歴史博物館所蔵)
同区は1947(昭和22)年に発足、1955(昭和30)年に最初の「新宿区史」を発行した。その後「15年のあゆみ」を経て、20周年より10年ごとに区史を作成し、「新宿区史-区成立50周年記念」は1・2巻と資料編の3冊にわたり計1580ページのボリュームがあった。「新宿区60年史 新宿時物語」はAB版、初のオールカラーで255ページにまとめられた。
区内には新宿歴史博物館があり、同館が所蔵する古い絵図や写真も区史で紹介している。これまで発行された区史は区内の図書館で貸し出しているほか、区役所でも閲覧できる。「新宿の魅力を発信し、区民の方に新宿区に愛着を持ってもらうことを目的に発行している。近現代は当時の写真で街の文化や暮らしぶりも紹介しているので、区民以外の方も手に取って区の歴史に興味をもってもらえたら」と区総務課の小峰さん。
同区は現在、誌面で紹介する新宿の歴史にまつわる資料の情報を募集している。テーマは「探してみました。あのころの新宿あれこれ」。戦後若者文化の中心の一つでもあった名曲喫茶・ジャズ喫茶など当時の店名入りマッチやプログラム、昭和30年代に新宿の映画館で上映された映画のチラシ、ムーランルージュ新宿座のチラシ・プログラムなど、区の歴史に関連ある情報提供を呼び掛けている。
情報がある場合、住所・氏名・電話番号と資料の情報(ある場合は写真添付)を明記し、郵送またはファクスで新宿区総務課総務係まで。締め切りは11月30日必着。