コニカミノルタプラザ（新宿区新宿3）は8月1日から、若手カメラマンの作品発表の機会を提供する「フォト・プレミオ2007」写真展を開催している。

　フォト・プレミオは、若手カメラマンに作品発表の機会を提供し活動を奨励することを目的に、コニカミノルタホールディングスが1999年に創設したもの。年に4回の募集を行い、大賞1人、特別賞2人を年度賞として選出し、大賞受賞者には100万円、特別賞受賞者には各50万円の奨励金を授与する。応募資格は、「応募時点で35歳以下で、日本国内に居住または連絡先を有する写真家または写真家を志す個人で、自ら制作した写真作品による発表（写真展）が可能である方」と規定している。

　今回展示するのは今年の第2期展示入賞者の中田誠志さんと若子jetさんの作品。1982年大阪府出身の中田さんはギャラリーAで「はじまりの人々」と題しモノクロプリント半切35点を、1979年岐阜県出身の若子さんはギャラリーBで「浮く★センチメンタル」と題しカラープリント約30点を展示する。9月1日から中田さん・若子さんと同時入賞した2人の写真展を予定している。

　「孤独な人々と遭遇すると反射的にシャッターを切ってしまう」と話す中田さんのテーマは「孤独」。「しかし孤独はあくまでも作品の一要素に過ぎない。世界はいち個人の記述や表現で片が付くほど浅薄なものではない。だからこそ私は写真を続けられる」（中田さん）。

　現在ファッション誌を中心に活動する若子jetさんのテーマは「センチメンタル」。若子jetさんは「私が思うセンチメンタルとは、思うがままにあるがままに、という意味。その自分なりの価値観や感情が浮いている状況を表現した」と話す。

　時間は10時30分～19時（最終日は15時まで）。無料。8月10日まで。

コニカミノルタプラザフォト・プレミオ