花園神社(新宿区新宿5)で5月27日~30日の4日間にわたり、例大祭が行われた。
花園神社は、江戸開府以前から新宿の総鎮守として重要な位置にあり、新宿が宿場町として繁栄するとともに人々の信仰を集めてきた。1780(安永9)年と1811(文化8)年に大火で焼失した社殿を再建するため、境内に劇場を設けて見せ物や演劇、踊りなどを興行して好評を博して以来、花園神社と芸能の縁が深まることに。境内にある芸能浅間神社は、演劇や歌曲など芸能関係の奉納が多いことで知られる。
例大祭は毎年5月の28日に最も近い週末に行われる祭祀(さいし)の一つ。初日の宵宮祭(よいみやさい)、2日目の大祭式(たいさいしき)3日目の神幸祭(しんこうさい)に続き、最終日には後宴祭(ごえんさい)を行う。
3日目となった29日に行われた神幸祭では2基の宮神輿(みこし)が9時30分に宮出しされ、靖国通り新宿五丁目~新宿二丁目北~新宿六丁目交差点、吉本興業前を経由して19時に宮入りするルートで氏子町会内を巡幸した。
担ぎ手の一人は「毎年担いでいるが、今年は天気に恵まれたのでとても気持ちいい」と話していた。
大鳥居からの参道と唐獅子から拝殿までの境内には約120の露店が出て、にぎわいを見せた。