新春を彩る恒例イベント「新春名作狂言の会」が1月29日、新宿文化センター(新宿区新宿6)・大ホールで開催される。今年で19回目。主催は新宿未来創造財団。
毎年1月下旬に開催されている同イベントは、「東西の狂言界の頂点に立つ大蔵流・茂山家と和泉流・野村家が一堂に会して新年を寿(ことほ)ぐ」点が見どころで、人間国宝・野村万作さんらが「首引」など狂言3作品を披露する。
1つ目の演目「萩大名」と2つ目の演目「舟ふな」は、和歌を詠(うた)うという形態が共通していて短いながらもじっくり堪能する内容だという。最後の演目「首引」は、野村萬斎さんのほか多数の出演者によってにぎやかに展開される。
冒頭に野村萬斎さんと茂山正邦さんによるトークもあり、各曲の見どころや両家の流儀、家風の特徴などを解説するなどして初心者にもなじみやすい工夫を施す。
「昨年84歳にして芸暦80周年を迎え、文化功労賞を受賞した野村万作さんの軽妙な実演を、ぜひご覧いただきたい」と担当者。
18時30分開場、19時開演。入場料は、S席=4,500円、A席=3,500円、B席=2,500円。