新宿区は10月3日、客引き行為等防止対策啓発キャンペーン「新宿イメージアッププロジェクト2015」のパレードを行った。

出発前の「団結式」であいさつする吉住区長

　区は2013年9月に「新宿区公共の場所における客引き行為等の防止に関する条例」を施行。居酒屋やカラオケ店の客引き行為を規制するだけでなく、路上スカウトや客・スカウトの相手方を待つ行為も禁止すると同時に、警察や地元商店会と連携して客引き行為防止のパトロール活動を行ってきた。しかしパトロールの隙をついて客引き行為が依然として行われており、外国人観光客もトラブルに巻き込まれている。

　出発に先駆けてJR東口駅前広場で行われたセレモニーには、吉住健一新宿区長のほか、青木樹哉（たつや）新宿警察署長、古屋圭祐東京青年会議所新宿区委員会委員長、安田眞一新宿東口商店街振興組合理事長が出席。区長は「パトロールが終わった後にまた客引きが現れるといういたちごっこを繰り返しているのが現状だが、街の皆さまが粘り強く続けてくださっていることに心から感謝と敬意を表したい。区としてもこれまで以上に治安回復に取り組んでまいりたい」とあいさつした。

　パレードは新宿駅東口を出発。嘉門達夫さん作のキャンペーンソング「ぼったくりイヤイヤ音頭」に乗せて、区長らがオリジナルキャラクター「ボッタクリス」と共に新宿モア4番街、歌舞伎町、西新宿1丁目などを練り歩いた。青年会議所のメンバーらは道行く人たちに注意喚起のチラシを配布しながら、客引きについて行かないよう呼び掛けた。

　パレードは10月8日と14日にも予定。いずれも18時から。