伊勢丹新宿店（新宿区新宿3、TEL 03-3352-1111）は7月11日より、老舗ブランド「サルヴァトーレ フェラガモ」のハリウッドでの1号店をイメージした期間限定ショップを1階特設ステージにオープンした。

　サルヴァトーレ・フェラガモ（1898～1960年）は、11歳で靴屋を創業後15歳で渡米、ハリウッドスターを顧客にした靴職人。解剖学にも造詣が深く、土踏まずを支えるために薄いはがねの板を挿入するなど、造形美と履き心地の良さを併せもつ靴づくりに尽力した。生涯で約 350もの特許を取得するなど、天才靴職人として後世にその功績は語り継がれている。

　特設ステージでは、アカデミー賞の舞台をイメージした階段にサルヴァトーレ・フェラガモとハリウッドスターの交流を記録した写真8点を展示。グレタ・ガルボ、マリリン・モンロー、エヴァ・ガードナーなどハリウッドスターがフェラガモと談笑する風景や、採寸を受けている様子などを垣間見ることができる。

　メーン商品は、1950年代後半にマリリン・モンローが愛用したパンプスの復刻版「ヴィアティカ」（20万4,750円）と、1940年代後半に「小さな足の女優」エヴァ・ガードナーが愛用したサンダル の復刻版「アヴァ」（21万円）で、当時と同じ製法で復刻した。ヴィアティカは、11センチのピンヒールが特徴で、女性らしさを際立たせる華奢なフォルムの反面、ピンヒールの部分には頑丈な鉄柱を使用している。アヴァは、小ぶりながらどっしりと力強さを感じさせるフォルムが特徴。

　また、伊勢丹のMTO（メードトゥーオーダー）商品として「バレリーナシューズ『レガーレ』」の特注品（8万850円）を用意。5種類の素材と豊富なカラーの組み合わせ全30種類からセルフオーダーできる。そのほか、流行のシャイニー色を使用したナイロン製のバッグなども提供する。

　フェラガモ・ジャパン、マーケティング部ディレクターの森本陽子さんは「2年前に伊勢丹新宿店で開催されたオードリー・ヘプバーンがテーマの期間限定ショップがきっかけとなり、世界でもこのような催事が展開されるようになった」と話す。同店婦人特選営業部の木村啓介さんは「ブランドコンセプトが伊勢丹とも相通じるところがあり、今回の開催に至った。靴がもたらす至福の人生を写真や商品から感じていただきたい」とも。特設ステージは7月24日まで。

伊勢丹サルヴァトーレ フェラガモ