ビルの老朽化により今年5月に惜しまれつつも39年の歴史に幕を下ろした歌舞伎町の喫茶店「珈琲貴族エジンバラ」が、新宿通り沿いのM&Eスクエアビル(新宿区新宿3)2階に復活する。オープン日は2015年1月16日(予定)。
「旧店舗を閉店する際、お客さまには『またお会いしましょう』とご挨拶したが、その時点では再開に関して具体的なことは決まっていなかった」と話すのは、同店スタッフの小島聰さん。その後移転先を求めて中野や吉祥寺、中目黒、自由が丘などを巡ったが、それぞれの街の“におい”や喫茶店文化を感じたことで、改めて「再開するならやっぱり慣れ親しんだ新宿で」との思いを強めたという。
店内は72坪と以前に比べて格段に広くなり、席数も2倍の126席(禁煙33席、喫煙93席)に。構造は変わるものの、ソファの色合いや壁の素材などはできる限り以前の雰囲気を再現し、シャンデリアなど旧店舗の調度品も一部継続して使用する。
無料Wi-Fiに加え、全席に電源を完備。ブレンドコーヒー(800円)やサンドイッチセット(1,430円)などのメニューはほぼ変わらないという。
「新宿御苑~新宿3丁目エリアということもあり、以前の常連の方だけでなく、若い女性やビジネスマンなど、今まで“少数派”だったお客さまにも多数お越しいただけるのでは」と期待を寄せる小島さん。「コーヒーの味や空間、雰囲気など、守るものは守りつつ、変われるところはどんどん変えていきたい。以前のスタッフに新たなメンバーも加わり、どういう変化が起きるか私たちも今からわくわくしている」とも。
旧店舗と同じく、24時間営業、年中無休。