年内をもって閉館する新宿ミラノ1(新宿区歌舞伎町1、TEL 03-3202-1189)の受付カウンターにて、新宿TOKYU MILANOで過去に上映した作品のパンフレットを展示販売している。
同じ作品でも、パンチ穴が開いているものなど状態によって価格が異なる
ショーケースにずらりと並んだパンフレットは50点以上。初期のものには上映順に番号が記してあり、50年以上前の「10番台」も出品されている。目玉は「MILANOZA」や「新宿ミラノ座」など上映館の名前が入ったもの。「昔は大作のパンフレットには館名が入っていて、それが記念になってうれしかった」と話すのは、自身も高校時代から映画好きで、見た後は必ずパンフレットを買っていたという東急レクリエーションの瀬川さん。
「インターネットで作品の情報が見られるため、映画鑑賞後にパンフレットを買う人はすっかり減った」と瀬川さん。今はマニア向けの映画やアニメ作品のコアなファン層がコレクションとして買い求める場合がほとんどで、興行成績とパンフレットの売り上げは必ずしも比例しないのだとか。「館名入りのものは劇場の買い取りになるため、パンフレットが売れなくなってくると、売れ残りが出ることを考えてどこも名入れをしなくなった」と話す。
8月3日に閉館した同社運営の「丸の内ルーブル」では、最終封切り作品「300〈スリーハンドレッド〉~帝国の進撃~」のパンフレットに館名を入れた。今回新宿ミラノ1でも、11月22日公開の「インターステラー」と「ザ・レイド GOKUDO」では特別に館名入りのものを販売するという。「利益は考えない。最後だから」と瀬川さんは笑う。
11月29日からは、「さよならミラノ パンフレットフェア」と銘打ち、映画パンフレットをはじめ、ポスター、スチール写真、チラシなど総数約1万5000点を展示即売する(12月21日まで)。
29日からのフェアは12時~18時(12月7日は休み)。