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新宿で永冨恵子さん写真展-“3.11以降”を生きる人とペット、被災地のいま

「あの日の後を生きて行く ~ペットと人の3.11~」より

「あの日の後を生きて行く ~ペットと人の3.11~」より

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 新宿東口のコニカミノルタプラザ(新宿区新宿3、TEL 03-3225-5001)ギャラリーAで、4月25日より永冨恵子さんの写真展「あの日の後を生きて行く ~ペットと人の3.11~」が開催される。

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 永冨さんは1979年神奈川県生まれで、現代写真研究所第31期生。2006年の「東京ノラ猫生活」から数えて4回目の個展となる同展は、東日本大震災により避難を余儀なくされた福島県の被災者とそのペットたちの「3.11以降」を収めたカラープリント約45点を展示する。

 自身も猫を飼っている永冨さんは、震災関連のニュースを目にするうちに、被災地でペットを飼っていた人たちの“その後”について報じられることが少ないと感じ、彼らに会うため福島県の避難所や仮設住宅に足を運び始めた。

 「ペットを受け入れてくれる避難所が少なく、やむを得ず動物保護のNPOに預けた人や、飼い猫と一緒に車の中で何日も寝泊まりしながら入れる避難所を探していた人も。飼い主は皆すごく気を遣っていた」と永冨さんは話す。先の見えない状況でペットの話をしているときは被災者の表情が一様に和らぎ笑顔になるのを見て、ペットが彼らにとっての癒やしや支えになっているように思えたという。

 震災から3年経ち、撮影した被災者に写真展の開催を報告した永冨さんは、そのうちの一人から手紙で「3年目だからこそやってもらう意味がある。東京で暮らす人たちに、(除染などが)何も進んでいない現状を知ってもらいたい。震災を風化させないでほしい」と思いを託された。

 「東京も大地震が起きれば他人事ではなくなる。被災者とペットの苦労を知ってもらうことで、“そのとき”どうすべきかを考えるきっかけになれば」と永冨さん。「まだ家に帰れない人がいる。何も進んでいない、何も変わっていない。この写真展でそうした被災地の現実を伝えたい」とも。

 開催時間は10時30分~19時(最終日は15時まで)。入場無料。5月8日まで。

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