伊勢丹新宿店(東京都新宿区新宿3 TEL: 03-3352-1111)で「新春祭」が1月2日~開催されている。2014年の新春祭のテーマは「歌舞伎」ということで、イベント初日の2日にはファッション・デザイナーの山本寛斎さんによるトークショー「KUBUKIとBASARA」が開催された。
山本寛斎さんは1944年生まれのファッション・デザイナーで、1971年には日本人として初めてロンドンでファッションショーを開催。1974年から92年までパリ、ニューヨーク、東京コレクションに参加し、2012年11月にはロンドンで"Fashion in Motion:Kansai Yamamoto"を開催した。2日のトークショーでは日本の伝統芸能である歌舞伎からインスパイアされたクリエーションや、日本人として表現の中に込めた日本文化のスピリットを約1時間に渡って語った。
1月2日~1月5日には「歌舞伎ファッションミュージアム RED〈歴史〉 BLACK〈現代〉」が開催され、歌舞伎ファッションの「今」と「昔」を展示・紹介。「RED」では明治から昭和の歌舞伎の衣裳13点を、歌舞伎コンシェルジュ辻和子さんのイラストと解説と併せて展示。「BLACK」では山本寛斎さんが2012年11月にロンドンで開催したショーで使用した衣装のレプリカをはじめとする、歌舞伎や日本文化を取り入れた作品を展示した。
「歌舞伎の語源である「傾く」とは、元は人目を引く派手な身なりや振る舞いをすることで、華美に着飾った「かぶき者」は、江戸時代の最先端ファッショニスタだったといえる。『日本伝統の技』として飴細工職人や似顔絵師による実演販売なども行うので是非気軽に足を運んでいただければ」と担当者。
新春祭は14日まで。