リビングデザインセンターOZONE(新宿区西新宿3、TEL 03-5322-6500)でイベント「OZONEクラフトマーケット2007」が開催されている。
同イベントは、手作りの生活雑貨などを作り手が展示販売するもので、期間中、3期に分けて計200組の作り手が参加している。
会場には、アマチュアからプロまで、さまざまなクリエーターが集まった。銅や真鍮の調理器具や食器を出展した相原清子さんは、文化女子大を卒業後、金工の職人になって5年が経つ作家。作品は、丸みを帯びたフォルムが特徴で、持参の「木箱」を什器に見立てた展示も。相原さんは「ここでは作家同士や学生時代の仲間、お客様などさまざまな再会がある」と話す。「新宿に実家があるのでGWの里帰りも兼ねて出展した」という岐阜在住の春日美海さんは、持ち手が特徴の急須などを出品している。
フェルト作家の太田有紀さんは、北欧をイメージしたフェルト作品を出品。なかには「Nintendo DS」専用オリジナルケースも。銃やナイフの柄に模様を入れる彫刻師の父から「タガネの使い方を学んで4年目」という富田篤さんは「父から受け継いだ技巧をもっと身近な形で伝えていきたい」と、彫刻を施したアクセサリーを展示。それぞれのブースでは、土や木、ガラスなど様々な素材を用いたクラフト作品が並び、来場者の目を惹いていた。
3階のOZONEプラザでは、企画展「贈る愛のカタチ展~For Children」を開催。「子どもへの贈り物」をテーマに、200組の出展者が1点ずつ作品を発表、それぞれの作品には最低入札価格が表示され、入札方式で1番高い金額をつけた人が会期終了後に落札できるというオークション形式も採用している。6階リビングギャラリーでは「つくるひと~映像で綴るクリエイターの素顔」と題し、日本工学院専門学校の学生が作り手を追ったドキュメンタリー映像作品展も開催。
同館広報担当の木村さんは「全体的に『趣味』のレベルが向上し、使いやすさなどにもこだわりを持った作品が多くなっている。暮らしを豊かにするためのモノ選びやこだわりが強くなっているのでは」と話している。同館では会期中、5万人の来場を見込む。