自家用自動車運転管理請負業を手掛ける「おかかえ運転手株式会社」(新宿区新宿5、TEL 03-3356-5440)が4月、社用車運転請負業務に加え、依頼者の身の回りの「雑事」もこなす運転手による「スマドラサービス」を始めた。
サイト名のスマドラは、スマートフォンにちなみパソコンだけでなくスマートフォンにも対応することから命名。「執事」の語感が「ひつじ」と似ていることから同サービスのロゴマークを羊のデザインにしたという。
「サービス開始のきっかけは、安部首相の提唱する経済対策『アベノミクス』で景気回復が浸透してきたことや一時は落ち込んでいたハイヤーと自家用自動車運転の請負サービスがここにきて急速に高まってきたことなどが挙げられる」と森田正美社長。
「当社はこれまで運転管理請負業のみをやってきだが、昨年ドライバーに特化した優秀な人材を派遣可能な労働者派遣の事業資格を取得以来、賢い運転手獲得に特化したヘッドハンティングサイト『スマドラ』に踏み切った」とも。
登録には2年以上のキャリア、左右ハンドル操作可能、雑事をもこなす「執事(パドラー)精神」という3つの条件を設ける。「執事とは、一般に高位の人物の家や神社などで家政事務を取り仕切る者。当社では依頼主の要望に応じて、登録されたデータベースから抽出、実際に面談させ雇用を促進する」と森田社長。
「ヘッドハンティングは優秀なドライバー人材を外部から引き抜く行為。運転手はかつてブルーカラーといわれ、ヘッドハンティングの対象とはなっていなかったが、これからは景気上昇に乗って富裕層などのオファーに賢い運転手が指名される時代になった。このサービスを通じ、質の高いドライバーでプロフェッショナルなチームをつくれれば」と意気込む。